カメラ屋さんて、カメラを売るだけじゃなく、フィルム・レンズ・フラッシュと関連製品が多様である上に「現像」という継続収入があったから強かったんですよね。コンパクト化やレンズ付きフィルム、デジカメ移行、そしてスマホと、収益構造の変化を並べると起きたことはすごくわかりやすくなる。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年4月12日
そういや気が付くと街中に歯医者ぐらいに点在していたカメラ屋さんというか写真屋さんもほとんどなくなっちゃったし、一時期雨後の筍のように登場したフィルム現像専門店も無くなっちゃったなあということを思い返しながら。
指摘されてみると、確かにカメラ屋さんはカメラ本体を売っているだけじゃなく、そのカメラの利用で発生するフィルムの現像や、付随するさまざまな周辺機器の販売という、色々なビジネスルートを有していた。カメラ本体の販売をすることで、優良顧客を得ることにもつながっていたわけだ。
この構図って例えば眼鏡屋さん、自動車の販売店、さらには携帯電話なども同じだよね、と考えると納得はできる。
デジカメメーカーの栄枯盛衰についても、スマホに食われた、だけじゃなく「カメラ単体だけを売るのでない、継続的な関係」に強いところだけがかろうじて残ってきた、と見ると別の姿が見えてくる。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年4月12日
カメラ本体のシェアを多分に食ったデジカメも、今ではスマートフォンにシェアを食われつつある。個人的にはカメラ本体ほど食い散らかされることはないだろうけど、確実に昔よりは厳しくなってくるだろう(いや、数年前からすでに厳しかったというべきか)。
デジカメもカメラ本体ほどじゃないけど周辺機器で色々とビジネスラインが構築できるし、加えて電子機器特有の「買い替えるのなら同一企業、さらにできれば同一シリーズの」の購入傾向があるので、これもまた優良顧客になり得るわけだ。例えばキヤノンのデジカメに慣れ親しんだら、新しいものに買い替えるとしても操作系などにあまり差異のない、同じキヤノンのを優先して考えるものね。
メイン商品を売って売りっぱなしではなく、買った側の気持ちを思い図りサポートまでも含めて商売をする。それができるか否かってことなのなかな。
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