「なんでも金か!」「そうだよ、ほとんどそう」

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この類の話をすると必ずオール・オア・ナッシングで決めつける筋合いがあるので、例えば過ぎ去った時間とか信頼とかは買えない場合もあるけれどと前置きした上で。大よその物事はお金で解決ができる。人を動かす......というか人を雇ったり指示をするのも多分にお金によるもの。正当なお給金を継続的に支払うとの取り決めがなされ、それを適切かつ誠実に成し遂げる保証があれば、従事したいと考える人は増える。

人手不足周りの話でも言及しているけど、昨今の人手不足云々は多分に、その正当な対価が提示されていないのが要因。一時的なものでなく、継続的なものってのがポイント。うらぶれた商品でそれを創る後継者がいない、だれも成り手がいないという問題があっても、何か社会的変化がありその商品への需要がけた違いに増えて商品価格が跳ね上がり、かつ飛ぶように売れ続けることが誰の目にも明らかとなり、それに従事する人への対価が目を見張るものとなれば、多くの人がその作り手に成ろうとする。対価を上げる、正当な額にするってのは、目の前の人材不足を解消するだけでなく、それを継続することで該当する界隈の労働力供給の下ごしらえをする意味も兼ねているのだな。

で、話がちょいとそれたけど、定期的に挙がるこのお金にまつわる話は、つまるところお金の概念を理解しているか否かということに尽きる。お金ってさまざまな商品やサービスを同一の物差しで数字化するための概念でしかない。そもそも論としてそのような定義づけがされているのだから、すべてのものとは言い難いけど、多分な物事がお金で代替しうるってのは当然の話。そしてちょいと誤解を受けている部分もあるけど、紙幣や硬貨はそれを体現化するための道具でしかない。

この辺りを頭の中でしっかりと認識しておくと、お金周りだけでなく経済全般への理解もちょいとばかり深みにはまれると思うので、よく認識しておくことをお勧めしたい。

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このページは、不破雷蔵が2017年4月20日 06:43に書いた記事です。

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