話題の armada ですが、今、an armada とやると「強力な艦隊」ぐらいの意味合いじゃないですかね。そもそも「無敵艦隊」は the Invincible Armada で、勝ったイングランドが(無敵だってよ、わはは......)ぐらいの侮蔑を込めて使った表現だと思います。
— 赤城毅/大木毅 (@akagitsuyoshi) 2017年4月20日
ちなみに、the bomber armada なんて使い方もします。この場合は「爆撃機の大編隊」ぐらい。
— 赤城毅/大木毅 (@akagitsuyoshi) 2017年4月20日
先日の トランプ米大統領が派遣したとされる艦隊は「無敵艦隊」にあらず https://t.co/7Fwt5M5yLh の補強的な意味で、専門家の先生のお話を。>>RTshttps://t.co/Rw79TY3SZi もっとも本文ですでに「1588年にアルマダの海戦で英国海軍に敗北し、スペインの植民地政策は大打撃を受けた。この事から「無敵艦隊」とは単純に「最強の艦隊」だけでなく「過剰な自信」「最強であると威勢を張っているが将来負ける予兆がある」的な皮肉をも意味する」と言及済みです。 さらに「the Armada」を「無敵艦隊」と意味した場合、歴史的背景の下でのものとなりますので、いわゆる死亡フラグ的なものや揶揄的な意味としてのものが多分となります。「この戦が終わったら結婚」「クリスマスまでには終わる」「あえて言おう、カスであると」などが似た例です。 このような意味で艦隊の強さを語りたい側があえて「無敵艦隊」と語るか否か。また、FoxNewsでも確認しましたが今件に限らず「an armada」は「(大規模な)艦隊」としてしばしば使われており、何の違和感もありません。 つまり「an armada」を「the Armada」のように読み、それをさらに「無敵艦隊」と訳した場合、多分に歴史的背景を知った上で「見栄張ってるけどぼろ負けしたりしてね」との訳側の意図が無かったとは言い切れないとの解釈も可能になるわけです。 それをさらに2大通信社が双方とも同じような形で行ったことも不思議な話ではあります。またヤフー翻訳・グーグル翻訳の結果を載せたのは「ウェブサービスを使って普通に翻訳しても『無敵艦隊』って出てこないから、サービスの誤解釈とは言えないよね」のツッコミを意味していたわけです。 @Fuwarin 2パターンあると思います。1:NHKの同時通訳を鵜呑みにして報道する。2:現地のメディアの情報を鵜呑みにしてそのまま垂れ流し。前者はオバマ大統領がアメリカの沖縄海兵隊の一部撤退を考えるとした時、海軍撤退と報じた例が、後者はトランプ大統領選挙の予想の例があります。 @Nathankirinoha 2はないっぽいですね。ロイターもCNNも「無敵艦隊」との表現は使っていませんでした。 @Fuwarin 「スウェーデンでテロ」捏造報道と同じ構造なんですかね?あのときは朝日新聞資本のハフィントンポストが日本語メディアで最初に報道していました。トランプの発言は歪めてもいいという風潮。 そして指摘されている2つの可能性を考察したけれど、海外の通信社の翻訳記事でも「無敵艦隊」の表現は成されていないので、現地メディアの情報云々ってのはまずない......というか現地メディアの原文は「an armada」だものなあ。「NHKの同時通訳を鵜呑み」ってのもどうなんだろう。大元はFoxNewsのインタビュー映像なんだけど、それをNHKが映像で同時翻訳配信したってのはあったのかしら? まぁ、「トランプの発言は歪めてもいい」というか、先の記事でも言及してるけど「トランプ大統領ならこれぐらいかましてそうだな、その方がそれっぽいだろう」という脚色をした......と思ったのだけど、「無敵艦隊」の本意を思い返するとそれも少々おかしくなる。 何かまだまだ意図が隠れていそうな気がするし、通信社がこんなやらかしをするのは問題に違いないのだけど、本意が語られることはないのだろうな。
先日ここと、さらにそれから肉付けする形でヤフー個人ニュースにて
他にも色々と補足ネタを先日ツイートしたのでそのまとめ。要は「the Armada」を無敵艦隊として表現するのは多分に死亡フラグとか揶揄の意味があるので、自らの力を鼓舞主張するために使う文言ではないのだな。意味を知っていて「クリスマスまでには終わらせる」とか「これが終わったらプロポーズするんだ」と語るのは、自嘲かネタでかあるいは物語の中での伏線でしかない。
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