アマゾンのマーケットプレイスにおける詐欺業者問題

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Amazonマーケットプレイスで注文した商品が届かないーー。昨年末ごろから、そんな詐欺業者によるトラブルが増えているようだ。購入代金はAmazonが返金してくれるが、氏名や住所などの個人情報が抜かれてしまうとして、消費者に不安が広がっている。

今月に入ってからアマゾン関連の掲示板などでちらほら指摘され、さらに最近ではレゴ系の掲示板でもヤバいよヤバいよ的な話が浸透してきて、えーマジでと思っていたら、自分のアンテナにも直接ひっかかり、色々と確認ができたので、あわせて覚え書き。


これまでに入っている情報から推測すると

・独自に作った新規業者アカウントを使う。あるいは一定取引があったものの何らかの理由で取引を止めた、ビジネスから撤退したもののアカウントを削除せずに放置した業者へリスト型ハッキングを行ってアカウントを盗取


・各カテゴリのトップにある商品を対象として出品する(それだけ売れている=カモがかかる可能性が高い)

・アマゾン本家や他の正規業者よりも安い価格で出品。当初は1円などの極端な価格だったが、最近では極端で無くかつ他業者よりも明らかに安い価格を設定している。

・該当業者から購入手続きをとっても物品は送られてこない。業者は丸儲け。個人情報も盗取できる。
 (アマゾンでの補償制度があるので金銭的な損はしないが、手間と時間の無駄であるだけでなく、プライベートな情報を盗取されたことになる)。


という感じ。閉業状態のアカウントを乗っ取って使うのは、過去の実績が残っているのでアピールできるからなんだろうね。まぁ、最近のアカウント利用者は二段階認証を使っているので問題はないのだけど、昔利用して止めちゃった場合はそれを使ってないから......。なので、古いアカウントが盗取対象となる次第。


利用側の対応策としては

・アマゾンの本家からのみ購入する(シンプルかつ分かりやすい)


・マーケットプレイスからの購入は
 ①直近評価が成されている、高評価であるものがたくさん確認できる業者に限る
 ②アマゾンからの出庫に限る
 が原則


というあたりかな。「アマゾンからの出庫品でもヤバいケースがある」との指摘もあったのだけど、それは今件とは別の話という感が強いので、今回は取り上げないでおく。

またここからは推測ではなく憶測のレベルなんだけど、どうもアカウントの盗取や自動生成と、カテゴリ別のトップ商品にべらぼうに安い価格をつけて出品するプロセスそれぞれ、あるいは双方を包括する形で、半自動化されている雰囲気があるんだよね。そういう類のプログラムが作られていて、それを受け取った人たちがそれぞれやっている...ような香りがする。例のLINE詐欺事件とか、YouTubeでのコピー動画による大量アカウント増殖での広告費稼ぎとかも、同じような構造だしなあ。

市場が大きくなればなるほど、色々な付随産業が生まれ出てくるのは当たり前の現象。それだけビジネスに成りやすいからね。とはいえ、今件のような犯罪行為の産業(?)が出てくるのは誠に遺憾でしかなく。利用者側は分かる範囲で自己防衛するしか今のところ手は無いのだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2017年4月26日 07:43に書いた記事です。

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