アマゾンで電子コミック誌の「1巻のみ」が多数ダイナミックポイント還元をやってるのは、試し読み感覚で読んでもらってシリーズのファンになってもらい、続きをもりもり買ってほしいという戦略なのですね。連載中にその漫画の初めの部分を小冊子で別添えしたりウェブ漫画で1話のみ無料、的な。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年5月28日
越天の空 1巻 (バンチコミックス) Kindle版https://t.co/vuP5x9qd25 例えば地雷魚先生の「越天の空」。1巻は実質92%引き。 pic.twitter.com/PkzJdKB0vh
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年5月28日
ここ数日キンドルのコミック関係が何かと騒がしい。漫画家先生達も自身の作品をもりもりと紹介していて、ちょいと見てみたら面白いことをやっている。多様なキンドル版のコミックに関して、その第1巻のみを9割以上のポイント還元というダイナミックセールを行っている。購入時に値引きをしているわけではなく、キャッシュバックに近い形。でもキャッシュそのものではなくポイントだから、結局また他のキンドル本に投入してしまうのは明らかな感。
これって結局のところ、指摘している通りお試し版とか試食とか呼び水とかいう感じで、アプローチの一つなんだよね。pixivやツイッターなどに導入部分とか一部分を掲載するのと同じ感じ。料理の素材提供販売とか、ヤクルトや新聞のお試し購入とも近いかな。
確かにほとんど無料で取得して、実はとても面白い、自分の趣味に合うものだったら続きも読みたくなるものだし、切り口としては間違っていない。価格などのコントロールが容易なデジタル版ならではの、柔軟性の高さを上手く使った仕組みといえる(全部が全部かは確認できていないけど、キャッシュバック分は作者先生の印税とは関係ない、つまり定価購入と同等の印税が入るという話だし......まぁ、アマゾン側でのプロモなんだろう)。
ただこれって、元々はその漫画が掲載されている雑誌が担ってた役割なんだよね。見方を変えると、雑誌の「連載漫画のお試し版」としての効用が落ちているってことなのかなあ、と。
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