なぜか2009年から2013年が抜けているGDP成長率のグラフ

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今流行りの言葉を使うとどこかに忖度(そんたく)したのかなあと思わせてくれる、ステキナイスなグラフ。ぱっと見だと違和感なく脳内に刻まれるのだろうし、ネットを利用できるようになる前はそのままするりと理解してしまったのだろうけど、映像資料として静止画でじっと見てみると、そして多様な情報を精査できる環境が手に入ると、その違和感に気が付くはず。

2009年から2013年がごっそりグラフから消えている。横軸に申し訳ない程度に「省略しました」的なマークがあるけど、なんでわざわざその部分だけ抜いたのかな、と。


で、該当する部分も合わせた全部のGDP前年比はこんな感じ。リーマンショックの影響が云々という指摘もあったけど、ならばサブプライムローン問題の発覚にはじまる金融恐慌から削除すべきだし、リーマンショックの影響がなぜ2013年で終わったと判断しているのか、その理由づけができないのだよね。グラフの造形がおかしなことになる? 元のグラフでもプラス上限が5%、マイナス下限が9%の幅だから、特に問題はないはずだけどな。そもそも四半期ごとの動向を4倍して年換算云々ってのも、あまり良い発想ではないし。

まぁいずれにせよ。こういうグラフの使い方をするのは、あまり好ましいとは思えない。

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このページは、不破雷蔵が2017年5月19日 07:18に書いた記事です。

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