原材料費でモノの価値を判断する人に良い返しを

| コメント(0)


昨今のインフラや公的機関のあれこれに文句をつけて萎縮させ、結果として社会全体が不利益をこうむるようになるモンクレ話とも少なからぬ関係があるものとして。サービスや商品の価値を、原材料費だけで云々して文句をつける筋合いがある。本当に概念そのものを知らないのか、それとも単に文句をつければ値引きしてもらえると思っているのか、とにかく文句をつけたいだけなのかはさておくとして。

話にあるように、原材料費が安いので、この価格は妥当ではない、もっと値段を下げろという、理解しがたい主張をしてくる筋は確実に存在する。ならば支払い金額も紙幣の原材料費で勘案して請求するよ、というオチ。落語の「始末の極意」(隣のうなぎの香りを堪能してご飯を食べていた人にうなぎの香り代を請求したら、香りだけなのだから音でよいだろうということで、お金の音を聞かせてやったというもの)に通じるものがある。

ちなみに。1円玉の原価は数円なので、それで払えばいいよねというツッコミは、例の「同一種類の貨幣の受け取りは21枚以上は拒否できる」との法律でパージできる。

他方、今件のような話を「原価厨」と呼ぶけれど、原価は厳密には原材料費以外に労務費や設備費なども合わせた額。要は商品の製造に要した費用全体。今件のような話で登場する「原価」は多分に「(原)材料費」を意味しているので、念のため。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2017年5月 2日 07:12に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「LINEみどりくじ」と、内輪と公共の場の区別ができない人と」です。

次の記事は「クロネコヤマトの荷物は時間指定が無いものでも後付で指定ができる」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30