原価厨「この料理の料金は1500円だが、原価で言えば200円くらいだろう。なので200円しか払いたくない」
— 猫柳墓場 咎人の柳"痔核を斬獲せし者" (@NM_amida) 2017年5月1日
原価店主「なるほど。ちなみに一万円札1枚あたりの原価は20円ちょいらしいので、お代は福沢諭吉のお札10枚でお願いいたします」
昨今のインフラや公的機関のあれこれに文句をつけて萎縮させ、結果として社会全体が不利益をこうむるようになるモンクレ話とも少なからぬ関係があるものとして。サービスや商品の価値を、原材料費だけで云々して文句をつける筋合いがある。本当に概念そのものを知らないのか、それとも単に文句をつければ値引きしてもらえると思っているのか、とにかく文句をつけたいだけなのかはさておくとして。
話にあるように、原材料費が安いので、この価格は妥当ではない、もっと値段を下げろという、理解しがたい主張をしてくる筋は確実に存在する。ならば支払い金額も紙幣の原材料費で勘案して請求するよ、というオチ。落語の「始末の極意」(隣のうなぎの香りを堪能してご飯を食べていた人にうなぎの香り代を請求したら、香りだけなのだから音でよいだろうということで、お金の音を聞かせてやったというもの)に通じるものがある。
ちなみに。1円玉の原価は数円なので、それで払えばいいよねというツッコミは、例の「同一種類の貨幣の受け取りは21枚以上は拒否できる」との法律でパージできる。
他方、今件のような話を「原価厨」と呼ぶけれど、原価は厳密には原材料費以外に労務費や設備費なども合わせた額。要は商品の製造に要した費用全体。今件のような話で登場する「原価」は多分に「(原)材料費」を意味しているので、念のため。
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