今朝も指摘しましたが、朝日新聞での銃剣道、パン屋さん、文献削除、そして今日の取材せずに談話。ここ数か月だけでも「報道」らしからぬ失態の多さは、確率論でのぶれを超えています。新人記者の技術不足でも無く、何か起きているのでしょうか。或いは臨界点を超えたのか。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年5月2日
人は誰にでも間違いはある。ただ、その「意図しない間違い」や「当時は合っていたけれど後になって間違いだと判明した」のと、「当初から間違いであることが分かっていた、あるいは容易に確認ができたにも関わらず、その間違いを意図的に正しいものとして知らしめる」のとでは大きな違いがある。情報を伝達することを生業とし、文化形成と維持発展を自称する新聞やテレビなどの報道では、その間違いは極力少なくしなければならないし、ましてや意図的に間違いを正しいものとして伝えるのは絶対にやってはならないこと。それをしてしまうと単なる機関紙とか個人紙と同レベルのものに落ちてしまう。
で、指摘もしているのだけど、朝日新聞でこの数か月に発覚した主なやらかしだけでもこんな感じで、ちょいと確率論を超えた頻度に正直驚いていたりする。当方のアンテナに引っかからないだけで、他にもまだまだあるかもしれない。また直接挙げてはいないけど毎日新聞も似たようなやらかしはここしばらく増えている気がする。産経新聞の軍事部門の記事はもとからアレなので、リテラシリーズなどと同様に無視すればよいまでの話だけど、朝日や毎日のはそれなりに権威のある場所での情報なので、間違った話が正しいものとして伝わって世の中の混乱や錯誤のきっかけとなるので始末が悪い。
ほぼ同じ時期に朝日新聞では自ら勝手に定義しなおした「ファクトチェック」 https://t.co/FqKafvyFP7 で政権叩きにお熱となっていますが、これと併せて考えるのは野暮なのでしょうか。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年5月2日
毎日はともかく朝日はほぼ同じタイミングで「ファクトチェック」なるものを独自に自己解釈しなおして社会や政権叩きの材料として用いている。恐らくは米国の報道界隈のを真似て、さらに自分達に都合の良いように手を加えたのだろうけど、なんだか奇妙な一致ではあるし、まずは自身のファクトチェックをするのが筋だよね、的な。
主要全国紙の朝刊販売数変移(増減部数、前半年期比、万部)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年5月2日
新聞の販売部数などの推移をグラフ化してみる https://t.co/UOh1rNSgTr より pic.twitter.com/4KmFAUFKFx
各新聞社の確信的利益が何であるかは別として。新聞そのものの発行動向を見返してみると、産経は2009年前後、読売も2014年ぐらいに不規則かつ理由が把握できない大きなセールスの減退があり、その理由がつかめていない。これが押し紙の整理によるものと仮定すると、色々と納得はできたりする。日経はどうなのかな、2013年にちょいと動きがあるけどこれがあるいはそうなのかな。電子版周りが盛況だから、あまりやらかしはできないはずなんだけど。
ちなみに朝日が2014年後半以降大きく落ちたのは、いうまでも無く「二つの吉田問題」によるもの。毎日も......2016年前半期の動きがそれに該当するのかな。でもこの程度なら2010年にも起きているので、イレギュラーな減り方ぐらいでしかない。
いずれにせよ新聞社側では「押し紙など無い」が基本方針なのでその実態は分からないのだけど、部数実情・経営の実情と記事の質の低下との関係は皆無とは考えにくい。経営不振に陥った企業が一発逆転を狙って変な事をしたり、良い人材が抜けて奇妙な意味での先鋭化してしまう。少なくとも朝日新聞はそんな状態にあるのかもしれない。
昔からそうだったけど、最近になって分かりやすくなっただけというツッコミは無しということで。
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