漫画にもゲームにも興味ない、1日に2〜3時間テレビ見て仕事して寝るだけの人と1ヶ月過ごしたんですが
— GMやってる美々水 (@zuihou_mbng) 2017年5月12日
わかったことがいくつかあるんですよ。
そもそも一定以上の年齢層の方々は「何かに熱中する」という行為を子供か、或いは若者にしか許されないものと認識してる可能性があります。
で、この手の人に言わせると
— GMやってる美々水 (@zuihou_mbng) 2017年5月12日
「趣味なんかに何時間も使って無駄と思わないのか」という感覚らしいんですね。
更に詳しく話を聞くと、「物事を楽しむ」という趣味の本質とも言える部分が無価値なものとして扱われているのです。
その人は仕事人間だったので無理もないかもしれませんが。
定年退職を迎えた人が会社に足を運ばなくなると、ライフスタイルの中で大半の時間を費やす場所を失い、何をしてよいのか分からなくなったという話はよく見聞きする。趣味を作りなさい、時間が持てるようになってからでは遅いので、早いうちに作っておきなさいというのもアドバイスとしては有名なお話。
今回指摘されている内容もその類で、要は自分自身の物事にリソースを一定以上割くのは許される行為ではないとの認識が刻まれてしまっているというもの。滅私奉公というと表現が古いけど、まさにそんな感じ。また自分自身の楽しみ、趣向への傾注を無駄、つまり意義のないものとの認識も、自覚のないうちに個をつぶしているという感はある。ハンドル操作がされていない車のようなもの。
私はゲームを何時間も遊んで無駄と思わないかという問いに対して「私はその間楽しかったし充実してましたんで満足してますよ」と返すと、
— GMやってる美々水 (@zuihou_mbng) 2017年5月12日
理解出来ないものを前にした顔をされました。
理由を聞くと、「いくら楽しくても、自分のためにならないものに時間を割くのは無駄じゃないのか」と。
また、更に話を続けると
— GMやってる美々水 (@zuihou_mbng) 2017年5月12日
私の発した「30歳、40歳になってから何か始めようとしても駄目なんです、今楽しめることは今しか楽しめないんですよ」という発言に対して
「そんな考え方があったなんて」としみじみとした顔で呟かれました。
最終的にはお互いの価値観を一応は理解して終わった話なんですが、色々考えさせられましたね。
— GMやってる美々水 (@zuihou_mbng) 2017年5月12日
相手に自分の趣味に対する価値観の話をする時、「自分の持つ尺度」で語ってはいけないんだ、と。
あとそう、意外だったのは
— GMやってる美々水 (@zuihou_mbng) 2017年5月12日
「今の若者は驚くほど未来に絶望してる、どうしてなのか?」と問いかけられた事です。
私はそれに対して「景気の良い時代を見てないからです、子供の頃から景気が悪くなっていく様を見せられてるんじゃ希望を持ちようがないですよ」と返しました。
一言「なるほど」と。
この辺りもいろいろと理解はできるし、さらにこの考えを基に推測すると、高齢者がテレビや新聞に過度に注力してしまうのも理解ができる。要は自分自身の意識で人生のかじ取りができない、個を有しない状態にあるので、権威や他の多人数に同調することでどうにか安定感をはかろうとするし、安心を求めてしまう。
仕事人間、というかある意味自我よりも決められたスタイルの中で動く気軽さを求めて、その様式で生き方が固まってしまったので、それを崩す事ができなくなったと考えると、ある意味悲劇なのかもしれない。
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