日本の未来は明るくできると思うし,人口減少は人類史上稀有なチャンスだと思うんだよね.だから今はいかにして刷り込まれた知識をポジティブに更新して皆で行動していくかが大切だって俺は思うんだ...と,いつも思ってることを「いらすとや」のイラストで表現しました.テクノロジーを発展させないと! pic.twitter.com/tkzRFvUs0h
— 落合陽一/Dr.YoichiOchiai (@ochyai) 2017年5月13日
分かってねえ!分かってねえよ!これかいた人!支えなきゃならないのは労力じゃない!金なんだよ!ロボットは金を生まないんだよ! https://t.co/rS5HvvOw2I
— 登坂@鳥システムズ (@ttosaka) 2017年5月13日
ひとつめの図版はありがちなものでぱっと見すると「ああそうかもな」と思うのだけど、先日のコンビニでの自動レジ化周りでも言及したように、ロボット化は得てして人の仕事を奪い、できる人とできない人の区分化を明確化してしまう。できない人の部分がロボットに代替されるわけだから。産業革命の時と同じかな。
マンガのSF作品などでも、日常生活にロボットが入り込んで家事のあれこれはロボットがしてくれる......というのがあるけど、よく考えてみればロボットが無料で配給されるわけでもなく、それを有するのにはそれなりのリソースが必要になる。また、家事をしていたであろうお手伝いさんの仕事はロボットに置換されるので、仕事が奪われる=稼ぎ処がなくなる。
年寄りを支えるために必要な労力は、若くても年寄りでも提供できる。あるいは自動化などで人外でも提供できるようになるかもしれない。だが、どれを選択しても、運用コストはかかる。その金は、対象者の蓄財から出てこない限り、税金等から捻出するしかない。そしてそれは就労世代が払っている。続く
— 登坂@鳥システムズ (@ttosaka) 2017年5月13日
ロボットは企業の収益の増加には貢献できるが、従業員の給料の増加には貢献しない。『自動化による人件費コスト削減』なんて文言が経済紙に載る間は無理だ。人を減らして収益が増えたら、その分企業の税金が増える仕組みでも導入されない限り無理だ。
— 登坂@鳥システムズ (@ttosaka) 2017年5月13日
というか、この図を描いた人。君は義務教育の時点で、日本の社会と福祉の構造及び仕組みを習っているはずだ。なぜその根幹の部分を無視した未来図をお気軽に描いてしますのか。プロフィールみると一番そう言うのに気がついても良さそうな内容じゃないか・・
— 登坂@鳥システムズ (@ttosaka) 2017年5月13日
指摘されている通り、人でもロボットでも動かすのには運用コスト、つまりリソースがかかる。それをどこから持ってくるかを考えなければ、ロボットが世界を救う云々ってのは机上の空論でしかない。
ロボットは一部の人や企業を支えてくれるけど、社会全体を支えるわけじゃない。そりゃ確かに個人ベースで失われた、劣化した機能をサポートしてくれるのは間違いないけれど。ドラえもんか何かに出てきた機械のように、スイッチを押すだけでどんどんお金や食料を吐き出してくれるようなロボットならいざ知らず(だからこそ「スタートレック」に登場するレプリケーターこそが、本当の意味での「社会を支えるロボット」なのかもしれない)。
また「日本の社会と福祉の構造及び仕組み」とあるけど、これは日本に限った話では無い。インターネットをはじめとする技術革新で社会全体は進歩したけれど、人々のライフスタイルはどこまで楽になっただろうか。昔のSFアニメに出てきたように、平日でも1時間出勤してあとはずっと自由に過ごせるなんて時代は来ただろうか。かえって忙しくなったよね。
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