指導は正解を教えるだけでは無いこともある

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以前「10年かかって判明したことは、他の人が同じように解析すると10年はかかるだろう(人の能力などによりけりだけど)。だから他人の業績を利用してショートカットをしないと、一生などあっという間に費やしてしまう」的な話をした。人の英知、文化文明が進化していくのも大よそこの理屈が理由の一つであり、過去のさまざまな業績や知識を基に、積み重ねる形で上へと昇っていく次第。

ただ、突然スタートのゼロ地点から、1とか2を通り越してゴールの10に飛ばしてしまうと、途中のプロセスが分からなくなってしまうことも多々ある。つまりゼロと10を丸暗記しても、途中が分からないので他には対応できなくなるって感じ。

これの際たるものが詰め込み式の受験勉強とか試験勉強。試験はクリアできても、学力に結び付くか否かを考えれば......。

正解ってのはそこにたどり着くまでに色々なプロセスを経ている。それを知らせずに答えばかり教えていたのでは、適応力が身につかないのだよね。

また指摘にもあるけど、知識のない初心者には分からない専門用語を使っての説明も、指導説明の仕方としてはアウト。自動車免許を取得する際に通う自動車学校の学習プロセスを思い返せば、その辺りは理解できるのではないかな。

加え。一度教えればすぐにすべて覚えるってわけではないってこともお忘れなく。何回も繰り返し、反復することで人は学んでいく。一度の学習ですべてびしっと記憶し、その応用も理解できるほど、人は進化していないのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年5月19日 08:01に書いた記事です。

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