テロ等準備罪法案の衆院可決の法と、報道の姿勢と

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先日の【「テロ等準備罪」を未だに「共謀罪」と呼ぶ理由】との関連として。テロ等準備罪法案(テロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案(テロ等準備法案))の衆院可決の報に絡んで、主要報道の第一報のタイトルを抽出したのがこれ。表記的には産経が一番正しいのだけど、これでは確かにちょいと長い。「テロ等準備罪」や「テロ準備罪」あたりが無難かな。「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」を「日米安保(条約)」「安保」という感じ。

他方、いまだに「共謀罪」を使う報道も多々あるのが改めて認識できる。鍵カッコつきで表記して「共謀罪そのものじゃないって見せ方してるでしょ」的に誤魔化してるけど、これって例のISILをイスラム国としつこく使い続けているのと同じなんだよね。第一、鍵カッコを使うことで『テロ等防止法』との文字数は1文字しか違わない。

先日のトランプ米大統領の講演内容に絡んだCNNの話でも、事実報道とエディタの論説を同一様式上で掲載してすべてを事実報道のように見せかけるのが常用化してるのが改めて明らかになった。共同通信も記者の戯言を報道アカウント上で流すことを是としている。今件の言葉遊びで印象付けをしている辺りからも見て取れるけど、報道界隈の意識としては国内外を問わず「吾輩の偉大なる教義を下々に教えて遣わす」といった感覚なのだろうなという気がしてならない。上から目線というか、選民意識というか。

元々そういうものだったのが、最近になって情報発信と公知の構造が変化したので、実情として暴露されるようになっただけなのかもしれないし、恐らくそれが正解に近いのかなあ、という気はするのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2017年5月24日 07:24に書いた記事です。

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