自分を詰めてくる上司を恨んだ人、同業他社との価格競争に苦しんだ人、下がる賃金の中でローンに苦しんだ人、長く握った株が上がらないことに悩む人などなど、この20年、日本の社会には様々な労苦があったけれど、「実は自分たちの本当の敵はデフレだったんじゃないか?」と思い当たる人って多い...。
— 斉藤久典 (@saitohisanori) 2017年5月21日
今の日本はデフレの出口に近づいてる状態なので、多くの人たちが「よくもまぁ、あんな酷い値段の叩き合いやってたよな」とか「採用だって絞ってたわけだよね」とか、デフレの実感を今さらながらのように感じている場面だと思う。そして「あんなことを繰り返しちゃダメだわ」と思っている場面。
— 斉藤久典 (@saitohisanori) 2017年5月21日
「俺は安倍は好かんが、それより何よりデフレはアカンわ」と実感してる人は結構いると思う。そこを理解することなく、「安倍1強」とか「独裁」とか寝言を繰り返しているから、野党からもマスコミからも、いまは人々の心が離れている場面だと思う。
— 斉藤久典 (@saitohisanori) 2017年5月21日
いまの新卒の人たちの就職率の良さを見ながら「俺たちのときは酷かったよなあ」と語り合っている30~40代の人は多いと思う。そこで「何が違うのか?」「何が悪かったのか?」と考えて、「そうだわ、デフレがアカンかったんや!」と気づく人もいるだろう。
— 斉藤久典 (@saitohisanori) 2017年5月21日
「デフレで20年」「失われた20年」との表記があり、ふと思うのです。バブル崩壊の1990年代前半からデフレってるので、むしろ30年近くなのですね。デフレの正体に気づいてから10年が経とうとしている
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年5月24日
日米中のGDP推移を詳しく見ていく https://t.co/eBvxyfp1CV pic.twitter.com/01EBzS3BRE
さる方の死去に伴い、財政緊縮やら財政規律やら消費税やらの話がまた盛り上がりを見せている。人が亡くなることを惜しむのは人として当然の話ではあるけど、それとその人が生前に成していたことの実情をすり替えたり無かった事にしたり、さらには生きている人達や今後に向けた話に悪用するのを正当化するのとは別の話。
デフレは経済を緊縮させる。これは結局、水槽の中で飼っている金魚に対し、餌の量を少なくしたり、水槽の酸素供給を減らすようなもの。体の弱い金魚から命を落としてしまう。
バブル崩壊後のデフレ経済時期は「失われた~年」と呼ばれているけど、その時期に就活をしていた人たちにとっては、特にITバブル崩壊や直近の金融危機以降の時期に就職活動をしていた人達にとっては、デフレは災いの権化でしかない。成長は悪だ、脱成長こそあるべき姿だとか、清貧が良しだとか、お金は悪だとか、どこの誰が得をする話なのかな、と。
@Fuwarin (・ワ・)現在は非正規より正規雇用の方が増えていたり、そもそも新卒の給与が回復していて、有効求人倍率が上昇しているので離職後の再就職のハードルもだいぶ低いというお話。なので、文句を喚いてる側もだいぶ反論難しくなってる感じがします
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2017年5月21日
昨今はそのような地獄的な状態から抜け出しつつある、少なくともその気配を見せているだけ救いがあるし、実数値の上でもそれが実感できる(消費税廃止と物品税などの復活でさらに底上げはできるし、消費税の引き上げなど言語道断だけどね)。
雇用情勢に限っても指摘の通り、振れ幅はあるけど全体的に見ればこれを悪化しているという表現は使えない。感情や企みごとをポリティカル・コレクトネス的なもので装いつつ、棍棒代わりに振り回すのは、そろそろ止めにしてほしいものである。数理と実情こそが事実であるのだから。
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