カールの販売終了を聞いて「好きだったのに」と嘆く意見を多く見ますが、原因は販売の低迷。売れていれば続く訳で。僕が作っていた雑誌も廃刊時に「好きだったのに」と言われても時既に遅し。好きなら買わないと続きません。アニメやゲームも同じ。非公式のグッズを買っても、続ける力にはなりません
— MW岩井 (@mwiwai) 2017年5月28日
先日のカールにおける東日本での販売終了、一部商品の終売の件。公知されている主要な原因は、ひとえに売れなかったからというもの。お菓子業界そのものは伸長の方向にあるけど、同時に多様化も生じており、ヒット作やトレンドにのった商品以外はセールスが落ちるってのは珍しい話では無い。これはお菓子業界に限った話ではないのだけど。
また個人的には、軽量な袋菓子系は今後結構厳しくなってくるのかなあ、という気はする。体積換算での流通コストを考えると、中身がスカスカで安値のお菓子って、採算性が悪いのだよね。足きりラインが一層厳しいものになる。
他方、消費者の立ち位置で考えると、シグナルが欲しいという感はある。販売動向の具体的な継続的数字とか、売り上げ面で黄信号が出ているとかいった。雑誌なら印刷証明付き部数が公開されていれば程度推定は可能なんだけどね。そのシグナルが容易に取得できた上で、支えが無ければ仕方がないのだけど。
自動車の運転で例えると、突然赤信号を出されても対応が間に合わないよ、というもの。黄色信号が分かるようにしてほしいよ、的な。
でもその辺りの話って見方を変えると、企業秘密レベルのお話なので、滅多に出せない、出したくないってのも当然ではある。自社商品のセールスが落ち込んでいる、もっと買ってよという話は、ネタ的な話題作りでない限りは出てこないのだよね。
実商品に関して、売上が厳しいものだけの情報露出ではなく、常に完全に網羅する形で情報公開をしていれば、ある程度は誤魔化せるってのもあるけど、それはそれでライバル会社に付け入るスキを与えるので、嫌がるのだろう。電子書籍・雑誌の販売数が非公開なのも、多分に同じ理由。
難しい話ではあるのだけど。先日の手工業の話にも似ている部分があるけど、十分な情報が無ければ判断はできないのだよね。
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