【編集者の皆さまへ】解説の原稿料は最低でも400字詰め1枚8000円にしてください。書き手が有名無名にかかわらず一律1枚8000円以上。解説は通常の書評よりも手間と労力がかかるのは、皆さんもご存じですよね? 「出版不況がどうとかこうとか」ライターに甘えないでください。
— 豊崎由美≒とんちゃん (@toyozakishatyou) 2017年5月31日
某出版社から1枚5000円で文庫解説依頼が来て、その筆者がとても好きだから無念だったけど断りました。55歳のわたしがその額で引き受けていたら、文句が言えない若手の未来はないので。ベテランの書き手は解説の原稿料があんまりだった場合、ちゃんと文句を言ったほうがいいと思うのだけれど。
— 豊崎由美≒とんちゃん (@toyozakishatyou) 2017年5月31日
芸能人の某A氏のエピソードが有名だけど、ある程度経歴や実績を得て立ち位置がそれなりのものと自他共に認める・認められるようになったら、自分の仕事が自分自身だけでなく、業界内全体にも影響を及ぼし得るのだということを自覚する責任があるというお話。上にある人が安値請け合いをしてしまうと、それが前例となり、後に続く者たちへのプレッシャーとなってしまう。業界全体の水準が下がり、受け手の不幸が広まっていく。
方向性はちょいと違うかもしれないけど、上司が社に残っていると部下も仕事が終わっているのにも関わらずなかなか帰れないってパターンと方向性は似ている。出版不況だから安値請けしてよというのは、本屋に行って「おこづかい減ったから漫画雑誌を半額で売って」と頼んでいるのと同じ。まさにデフレ思考。
いまはどこの会社も原稿を安く買い叩こうとするので、「そ の ね だ ん で は か け ま せ ん」とハッキリ言うことが増えました。 https://t.co/4v8gfLbGyL
— 横山了一 (@yokoyama_bancho) 2017年6月1日
以前某作家の方が言及していた「その対価で創り手が生活できないような金額しか提示しないのは、使い捨てにする思惑が多分にあるからだ」という言葉を思い出す。正当な労働・成果には正当な対価ってのはごく当たり前の話。それを不況だから、予算が無いから、節約するように言われてるからとの理由で値切ったり、さらには無料奉仕をさせようとするのは、ワガママ以外の何物でもないのだな。
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