最初の何回か、何か月かは○割引でというご提示も同様で、結局は貴社の損失になっています。人材をお探しなのですよね? 特に問題なく順調に事業を営んでいる個人事業主が、一割なり二割なりの機械的な報酬カットを飲んでまで、新たに貴社と取引しようとするでしょうか。
— 葛葉(レオポン㌠のフレンズ) (@Cuznoha) 2017年6月12日
自分を安売りすることはしません。単純に暮らしに困るから、ではありません。手空きが怖いからといって納得できない条件で承ってしまうと、自分でも知らないうちに、自尊心や自己肯定感に深い疵がつく(と気づいた)からです。どちらも、この仕事を三十年五十年と続けていく上で不可欠と思っています。
— 葛葉(レオポン㌠のフレンズ) (@Cuznoha) 2017年6月12日
先日の【フリーな創作・自由業の仕事の選択術】に続く、フリーランス系な創作業の方々に仕事を発注する機会がある界隈には注意した方が良いかな、というもの。アルバイトの募集要項などを見ると、似たような感じで「はじめの一か月は仕様期間として時給100円割引」的な話をよく見かける。これは最初のうちは色々と教え込む機会が多くて実働するまでには至らない場合が多いとか、スキル的に継続して雇えるか否かを確かめさせてねという意味合いが多々ある(試している期間だからそんなに対価を支払わなくても良いでしょ、的な)。ただそれって、あくまでも雇用する側が立場上では上だからできることなんだよね。
フリーの方々にお仕事を依頼する場合、よほどの状況でない限りは良くて対等、往々にして仕事を依頼する側が仕立てとなる。「お願いします」的な、ね。今後継続して色々と依頼をしたいと思う新規契約対象に、なぜ最初から値引きを要求するのか、ちょっと変。むしろ新聞の契約のように、受け手側にメリットがあるようなアプローチをするのが順当ではないのかな、と。
「自分を安売りしない」って言葉はシンプルだけどとても力強い響きを覚える。値引きをするってのは、それだけ自分の作る作品やサービスの価値を低く見ていることになる。対価はそのまま自分の評価の物差しになるからね、創作業は特に。これを成してしまうと、自分自身の自信にも少しずつ傷をつけてしまうことになる。
これは単に自由業とか創作業に限った話では無い。自分を安売りしないってのはどのような場面でも言えること。高望みのし過ぎとか自意識高い状態になるとまた別の問題が発生するけど、不当に自分をおとしめる必要もないってことだよね。
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