圧迫面接と将来の顧客と

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ここ数日面接に絡んだ話がよく出てくるなあと思ったら、そうか就活解禁日となったからか、と納得しつつ。この類の話は良く聞く一方で、それの確証性に関しては何も裏付けするものが無く(該当者のアカウントをたどることである程度信ぴょう性チェックはできけど、伝聞で云々となった時点でその精査も意味がなくなる)、さらに【感情的な情報はポジ・ネガ共に発散するが、じきにネガが大きくなる】にもあるように、ネガティブなお話とか胸のすく武勇伝的な話の方が浸透しやすいので、自分の目に留まる機会も増えてくるとかあるから、確からしさ、そして実際の登場確率ってのはどれほどなのだろうかという問題もあるけど。

面接周りの話をまとめた書籍を見ても、確かに圧迫面接に関わるお話はずいぶんと昔から存在するし、それをダイナミック肯定するものも多い。しかしながらそれがまかり通るのは、かつての求人倍率1倍未満が当たり前、デフレ下の雇用市場における状況。

今ではよほどの場面でない限り、求職をする側が有利になっている。無論社会人として必要不可欠な礼節はあるけどね。にも関わらず、圧迫面接もりもり状態を続けている企業は、情報のアップデートができていないと認識した方が良い。企業全体の場合もあれば、人事担当が、という場合もあるけど、どちらにしてフラグには違いなく。


指摘の通り、高圧的な面接で落とした相手も自社の顧客となりうる。「うちはBtoBだから関係ない」との主張もあるかもしれないけど、取引先企業もそうであるとは限らない。また、取引先にその人が入社したら......という可能性もゼロではない。下手な見栄や個人的な満足感のためにリスクを積み増しする必要はどこにもない。

さらに、今件での話が良い例だけど、かつて圧迫面接が有効だとされていた時期と異なり、今はネットで口コミってのが容易にできる次第。あまりにも情報のアップデートができていないような対応をすると、その内情がソーシャルメディアで大きく広がるかもしれないんだよね。先日の【学生は安定性や勤務地、業種を重要視するけど......】にもあるけど、その系統の情報は企業の人気に小さからぬ影響を及ぼす時代だからねえ。

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このページは、不破雷蔵が2017年6月18日 07:29に書いた記事です。

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