コンビニで「安い商品が流行り出した、デフレ化」との話。商品の販売性向を思い返すと、①食べ切りサイズの流行(少子化、高齢化) ②既存の商品ラインがこっそり値上げ続きで客が離れた だけではないかな、と。コンビニではないけれど、ポテチが良い例。過去商品の包括的データがあれば......
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年6月19日
元記事はちょいと失念してしまったのだけど、少し前の話で、コンビニに展開する商品がお値打ち価格化してきた、これはデフレ化傾向によるものだ、的な話があった。それを目にした時には首を傾げたものの、具体的に打ち消すだけの材料、仮説がまとまらず、まぁ機会があれば後で考えようか......という位の感ではあったのだけど。先日、ぽんっと突然頭に浮かんだのが、上のツイートの内容。
コンビニを定期的に巡回していると、確かにプライベートブランドを中心に、低価格のものが増えているのは事実。ただそれをデフレ化に結び付けるのは、非常に苦しいのではないかなあと。
理由の一つは食品の消費性向の変化。これはコンビニ云々以前からの傾向で、少子化や高齢化に伴い、食べ切りサイズのもの、しかも一回分の量がこれまでよりも少なめってのが受け入れられるようになったこと。クッキーや煎餅にしても、一袋にまとめでどばっと入っているのよりは、個分け・小分けタイプのものが袋詰めされている方がウケはよくなっている。当然、大型サイズのは売れなくなってくるので、一商品としての値段も落ちてくる。ポテチが良い例だし、昔と比べて大袋や大箱のお菓子ってあんまり売れなくなってるよね。
また、食品の消費性向としても「大きなものをまとめて食べる」のではなく、「細かいものを少しずついただく」という、幕の内弁当的な食事スタイルに需要がシフトしている。まるでつまみ食いみたいな......というと言葉が悪いけど。あるいはバイキング的な食べ方、というべきかな。
「既存の商品ラインがこっそり値上げ続きで客が離れた」ってのもあるけど、これは例のステルス値上げがバレているってこと。副次的要因でしかない。
第一「デフレ感覚でコンビニの商品が値を下げている」というのもちょいと表現がおかしくて。デフレ感覚云々というのなら、本来はコンビニならば客単価が落ちていなければならない。しかし現実としては、ここ数年はコンビニの客単価は堅調に上昇している。これは多分に食生活が中食シフトにあるため。なので、「コンビニ商品の単価が下がっている」は事実かもしれないけど、それはデフレ化云々とは関係が無いということになるのだよね。
今後同じような話が出てきたら、この記事を基に解説を行うことにしようかな。
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