アンガーマネジメントができるか否か

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交通機関、とりわけ鉄道で遅延や運休が生じると、怒りを鉄道関係者にぶつける人を見受ける。その人当人が何らかのしでかしをしたのならいざ知らず、関係者に八つ当たりをしたところで事態が改善されるわけでは無い。関係者だから意見は黙って聞き入れるべきだ、糾弾されても大人しく従うべきだという主張もあるけど、少なくとも冷静な目で、客観的に見ると、そのような行為はむしろ恥ずべきもの、忌避すべきものとして認識してしまう。

感情論としては自分の思う通りにならなかった、しかも自分以外の問題で、となると、怒りゲージが上昇して発散させたい、しかも発散させる対象として適切と自分が認識できる相手が目の前にあれば、怒りをぶつけたくなるのも理解できる。しかしそれを体現化したのでは、理知的な大人では無い。第一その行為をして改善されるのは、自分の怒りの心境だけ。第一、天災や気象状況による遅延の発生の場合、責そのものも交通機関側には無い。


指摘の通り、何かあった時には関係者はその対応に追われており、その状況にさらなる負担をかけるのは、全体の事態改善の足を引っ張り、他の多数の当事者にとってもマイナスとなる。第一、怒りを関係者にぶつけて喜んで見る人などどれほどいようか。

怒りの感情を持ってしまうのは仕方がない。人は感情のあるいきものなのだから。しかし当時に、その感情を周囲の空気や状況の判断をせずにそのまま体現化して他にぶつけるのは、少なくとも大人のすることではない。「アンガーマネジメント」とは厳密的には「怒りを予防し制御するための心理療法プログラム」との説明もあるけど、自制心を持って怒りの衝動をむやみやたらとリアルに起こすのではなく、身の内に仕舞える制御をするって解釈でいいやね。それこそが大人のあるべき姿というものだ。

これができない人は、鉄道などでの遅延以外において、どのような場面でも似たような行動を起こす可能性が多々ある。そのような人物が組織に居たら、いかなるトラブルの引き金を引きうるか。それを考えたら、人事面での考査は以下略という次第。

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このページは、不破雷蔵が2017年6月24日 07:41に書いた記事です。

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