小児科研修中に、上の小児科の先生に教えられた事。
— HAL@36歳女医 (@halproject00) 2017年6月26日
「注射は痛くないなんて嘘はついたら駄目。痛いけど痛いのはすぐ終わる事、体のために注射が必要だって事を、小さい子供でもきちんと話し合う。そうしないと、信頼関係を失うよ」
というわけで、娘にも毎回説明してから予防接種行ってます。
これは以前にも似たような話をした記憶もあるのだけど、子供がいやがることに対して保護者がウソいつわりを語って誤魔化して、その場しのぎをしてしまうと、大よそは逆効果になってしまう。さらに保護者、大人全体への不信感を強いものとする。正しい事を分かりやすくしっかりと伝え、ネガティブなものがあってもそれが必要であること、何のためにしなければならないのかを教え諭さねばいけない。それが保護者とのしての役割だったりする(なんか昨今の報道界隈の「分かりやすく正しいことを教える」話と似通ってるけど、まさにそんなかんじ)。
日本脳炎については、
— HAL@36歳女医 (@halproject00) 2017年6月26日
「お外で遊ぶと虫さんが来るね。虫さんにはばい菌を持ってるのがいて、その虫さんに刺されると......ばい菌さんにU(娘3歳)がやられちゃう! 大変!」
「ちっくんをするの、そのばい菌さんに負けないようになるよ。今日はそのちっくんに行きます」→
→
— HAL@36歳女医 (@halproject00) 2017年6月26日
「ちっくんは痛いね。でも、すぐに終わります。いーち、にー、さーんでおしまい。それを頑張ったら、ばい菌さんに勝てるようになるよ」
「でも、もっとばい菌さんに負けないようにするために、来週もう一回、ちっくんします。次はずーっと先になるから、しばらくちっくんはおやすみだよ」
毎回こんな感じで説明してます。
— HAL@36歳女医 (@halproject00) 2017年6月26日
そして終わったら、盛大に褒めてあげます。
まあそれでも泣きますが、病院に行くのと、予防接種受けるのは、なんとか納得して頑張ってくれます。
今日もちょっと泣きました。
そして今プチお昼寝中。
よしよし、お疲れ様。よく頑張ったね!
細かい論理とか仕組みまで教えても理解は適わない。というか教える側もそこまで知っておく必要はない。でも、自分が何をされようとしているのか、それによってどんなことが起きるのか、何を避けられるのかを教えていくことで、正しい知識を身に付け、世の中の仕組みを理解していくようになる。
そういう教えをしていくのが保護者の責務であるのだよね。難しい? それなら自らも学ばねば。日々是学習ではある。
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