スマートスピーカーにしろコミュニケーションロボットにしろ、「それを買ったら生活の中でなにが起きるのか」が重要で、今の未熟なAIでは、「音楽」とか「かわいい」という鉄板にわかりやすい用途がないとブレイクしづらい。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年6月26日
「かわいい」って商業価値がありそうで、その演出はとっても大変なので、キャラものノウハウがないとかなり厳しい路線ではある。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年6月26日
技術は単独で普及浸透することは滅多になく、多分に商品化された時にエンタメ的な要素や感情をくすぐるような特徴を持つことが必要不可欠なものとなる。ぶっちゃけると技術そのものをフルに使うような商品は最初から必要はなく、可愛らしさとか面白さとか聴き触りのよさで広まらせるのが先で、その上でハイスペックなものを展開すればよい。
技術展示会などで多種多様な新技術や新しい仕組みの発表会でも、それら一つ一つはすげー、なんだか未来に来たようだ、的な感想を抱くけど、そこから先が進まず、商品としての展望が開けないってのは結構ある。新しい技術はそれ単独ではスゴイで終わってしまう。そこから何が導けるか、楽しさ、快適さ、心地よさ、心の充足をしてくれるかってのが、手に取りたいと思うか否かを決定づける要因となる。
補足しておくとスマートスピーカーにおいて「音楽」が鉄板なのは、ストリーミングミュージックが定着している市場の話で、日本ではそこまででもない。(だからどうなるのかなあ、と)
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年6月26日
実は「かわいい」は思い込みで発生するので、なまものでなくてもわりと勝負可能です。ただし、「冷めさせない」のが難しい。(なまものは「冷めにくいかわいい」を備えている、と思っています) https://t.co/pl8Cv3Pp9i
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年6月26日
APIベースでスキンで、というアプローチのところは多いですよ。実際問題、コアを自分で全部作っているところは非常に少ないので、結局は「コアは汎用だがそれを使った様々な製品が世の中にあふれる」パターンになるだろうな、と想定しています。 https://t.co/7pjQVLdvmk
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年6月26日
今件ではものすごく重要な事が語られていて、実のところ「かわいい」という要素は多分に「感染」する要素がある。扇動......というと言葉が悪いけど、この部分の印象ってのは、他人がそういったら自分もそう思わねば、って要素が少なからずある。あのアイドルがカッコイイと言われているのでそうなのかなとか、皆が面白いといってるので自分はなんだか具体的な感触はないのだけど、そういうものなのかな、とか。
むろん新しいものに関してそれなりの要素を持たせることは重要ではあるけど、呼び水的なものを舞台設定的に用意するのがとても重要だったりする。有名人に新商品を一律に配って感想を自由に述べて下さいとか、ブロガーにレビューしてみてくださいとか、有名人のブログやサイトに太鼓持ちさせてそれを広告記事として売る広告代理店とか、CMで繰り返し「感動しました」と語る映画とか。
その辺りを考えると、技術の普及って、単に高度で画期的なレベルアップとかだけでは難しく、プロモーション的な部分まで考えていかないといけないのだろうし、そのような方面での技能を持つ人が技術界隈には必要なんだろうなと思ったりもする。
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