「急場を凌ぐときは物自体で良い」という考え方が『物資調達が極めて容易になった日本では誤りである』なのです。つまり「全国から集まるサイズも程度も異なる物資を選別して現地に送る」より『サイズや程度がそろった新品を調達して現地に送る』方が、係る時間とトータルコストが大幅に少ないのです。 https://t.co/i51t5c17J1
— 青木文鷹@日曜R17a・大将軍神社研究会 (@FumiHawk) 2017年7月7日
先日の九州地方での豪雨に関してボランティアとか支援物資周りの話で、昨年の熊本地震でも語られた話がエンドレスエイト的な状態となっているので、覚え書きとして。昔は確かに急場をしのぐための支援として物資は必要だったかもしれないし、近場から直接手渡す相手にならまだしも、距離が離れたところに間接的に渡す場合は、直接的な物資はむしろ邪魔だったりする。
物資が直接送られてきたとして、その中身の安全性を誰が保証しているのか。確認が必要となる。すべて同一規格のものでないと、より分けをしない限り運送にも余計な手間がかかる。その手間はリソースとなり、本来従事させねばならない事柄から割かれてしまう。どこかのお金持ちが万単位で同じものを一度に送るのならともかく、ね。
「緊急時に物資が大量に送り届けられるとどうなるか?」を知りたければ、配送業者の地域配送デポや物流倉庫の商品ピックアップを見るといい。「平時で、決められた商品をピックアップし、配送地域ごとに分けるだけ」にもかかわらずキャパ超えると現場崩壊する、しかも緊急時は平時の何倍もタイトよ。
— 青木文鷹@日曜R17a・大将軍神社研究会 (@FumiHawk) 2017年7月7日
物資の選別仕分けだって、普段荷物の仕分けをやっている人達と、ボランティアの人ではスピードが倍近く違う。つまり緊急時にボランティアで仕分けを行おうとすると「通常の2倍以上の人員が必要になる」わけ。物資を送るということは、現場には通常の荷物対応の倍以上の負担がかかると理解してほしい。
— 青木文鷹@日曜R17a・大将軍神社研究会 (@FumiHawk) 2017年7月7日
現地で仕入れる必要は無いのですよ。それこそ「東京や大阪で仕入れて、被災地以外の物流拠点で必要な商品を各避難所別にピックアップし梱包→各避難所へ直送」が最も望ましい経路です。それに、あくまで「被災地以外の生産流通状態が正常な場合」です。東日本大震災クラスだと国家レベルですから。 https://t.co/zRp5s35Qw9
— 青木文鷹@日曜R17a・大将軍神社研究会 (@FumiHawk) 2017年7月7日
救援物資に求められる質が、昔の「とりあえず数そろえばいい。程度やサイズや安全性は二の次」から、「安全で清潔で被災者の事情に合った物資を必要な数送り込む」に変わっています。そして、後者の方が結果的に最終的なコストと時間が少なくてすむのです。絶対的に物が足りない時代ではないのです。
— 青木文鷹@日曜R17a・大将軍神社研究会 (@FumiHawk) 2017年7月7日
人命や危険箇所等の情報管理が大事なのに物資の拠点が現地だと人員不足もあり(被災して動けない職員がいる為)滞るので、隣県でやってもらえるとありがたいというのが被災してみて思ったこと。必要なものは日々変わり、(田舎は車社会で)各々が動いた為、交通渋滞が物流障害につながりました。 https://t.co/3v7DmcFU91
— waf (@livikuma) 2017年7月7日
私の乏しい体験を何度も語って恐縮だが、公共の体育館に山と積まれた未分類の救援物資を見たときにあ、ものを送っちゃいけないのだと思った(受け入れ先が知人ではっきり要求している場合は別)。分類するのもプロじゃなくボランティアだし、その人たちを統括する人の人件費がどうしたってかかる。
— 田口たつみ (@tag_tatsumi) 2017年7月7日
日本は輸送とか補給とか兵站とか後方支援の類を軽視する雰囲気が強い。今件もまた結局のところ、その辺りから来ているのではないかな、という感はある。ああ、宅配便周りも結局そこにいきつくのか。
ともあれ、今件の九州豪雨に絡んだ話だけでなく、情報の露出化に伴い自意識を高めたいとの意欲が出てくるのは悪くはないのだけど、その充足のためにかえって相手に迷惑をかける行為は慎むべきなのだな。
【寄付が2倍】平成29年7月九州北部大雨災害緊急支援募金(Yahoo!基金) - Yahoo!ネット募金 https://t.co/ZL64HSLwte
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年7月7日
ヤフーでは支援募金の受付が始まっている。大手コンビニでも窓口を設けているのが複数確認できる。自己表現がしたいのなら、その募金をアピールすればよいのではないかな。
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