今や被災地への支援で「急場をしのぐ」時も物資である必要は無し

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先日の九州地方での豪雨に関してボランティアとか支援物資周りの話で、昨年の熊本地震でも語られた話がエンドレスエイト的な状態となっているので、覚え書きとして。昔は確かに急場をしのぐための支援として物資は必要だったかもしれないし、近場から直接手渡す相手にならまだしも、距離が離れたところに間接的に渡す場合は、直接的な物資はむしろ邪魔だったりする。

物資が直接送られてきたとして、その中身の安全性を誰が保証しているのか。確認が必要となる。すべて同一規格のものでないと、より分けをしない限り運送にも余計な手間がかかる。その手間はリソースとなり、本来従事させねばならない事柄から割かれてしまう。どこかのお金持ちが万単位で同じものを一度に送るのならともかく、ね。

日本は輸送とか補給とか兵站とか後方支援の類を軽視する雰囲気が強い。今件もまた結局のところ、その辺りから来ているのではないかな、という感はある。ああ、宅配便周りも結局そこにいきつくのか。

ともあれ、今件の九州豪雨に絡んだ話だけでなく、情報の露出化に伴い自意識を高めたいとの意欲が出てくるのは悪くはないのだけど、その充足のためにかえって相手に迷惑をかける行為は慎むべきなのだな。


ヤフーでは支援募金の受付が始まっている。大手コンビニでも窓口を設けているのが複数確認できる。自己表現がしたいのなら、その募金をアピールすればよいのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2017年7月 8日 07:14に書いた記事です。

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