分からない事を分からないと認識する事、何が分からないのかを見極める事、分からない内容を調べる事は結構ハードルが高い

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以前【「ググる」と「教えてくん」と「連想」と】でも言及したけれど、分からないことを調べ、自分の欲しい情報にたどり着くってのは、実のところは非常に高度な技術なのかもしれない。自分が何か分からない事があるってのを認識し、何が分からないのかを見極め、その分からないものののキーワードを頭の中から探り出して、そのキーワードを使って検索する。検索した対象から正しそうなものをより分け、中身を確認して正解にたどり着く。これって航海図の読み方を学んで船を正しい方向に進めるのと似ている。まずは航海図が必要だってことから認識しなきゃならないからね(まぁ最近ではオートパイロット云々ってのもあるんだろうけど)。

Siriなどの音声入力デバイスと、あいまい検索の技術向上で、疑問系的な言葉を投げかけるだけで、それらしい回答が引き出せる可能性が高まっている。とはいえ、それが正しいものか否かを見極めるのには、やはり自分の精査能力が必要となる。

技術的な検索能力そのものだけじゃなく、その検索を使うための予備知識、基礎的な情報、教養は欠かせない。何が分からないのかが分からないとか、探したいもののきっかけや糸口すら分からない。手法を知っておくのはもちろんだけど、雑学、広く浅い知識を習得しておくことも大切。紐づけできる情報をたくさん持っていれば、そこから引き寄せることができるのだから。

雑学とか、トリビアとか、日常生活で普段は使わないような知識とかは「価値がない」「学ぶ必要がない」という話をよく聞くけど。それはあくまでも結果論でしかない。直接その情報は必要とならなかったとしても、間接的に、プロセスの中での誘導路として使われる場合も多々あるのだよね。

検索に限らず。便利なものを使うためには、相応に人が賢く、備えを得ている必要がある。ルンバを使う際には環境整備をしなきゃならないってのと同じだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年7月 8日 07:27に書いた記事です。

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