報道メディアには基本的にモノを貸すべからず

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TBS系バラエティー番組『マツコの知らない世界』(毎週火曜 後8:57)の公式サイトは、番組出演者から預かった資料を紛失したことを報告するとともに、資料の情報提供を呼びかけている。

先日からちょいと話題に登っていた、テレビなどの媒体に資料を貸したら帰ってこなかった事案。「下請けが、バイトが盗む」「現場のノリで配っちゃう」「情報伝達が雑で廃棄してしまう」色々な理由、解説、推測があるけれど。いずれにせよ、借り物を返さないことに違いは無い。経験則としては、貸し出しをしないのが一番ということになる。それがどのような番組であっても。

情報の取り扱いが雑な事はすでに周知の事実だけど、実品もまた、というだけの話なのだろう。「我ら情報メディアに携わる高貴な身分にあるもの。下々のものなどどうでもいい」程度の感覚なのだろう。資料貸与云々の話では、何度となくそれを実感できる対応を受けた経験はある。

当方も報道界隈からは何度となくそういう失礼な、ぞんざいな対応を受けている...というかまともな応対の事例が無いので、「法人格で運用が行われているテレビ、新聞、ラジオ、雑誌そのもの、あるいはそれに連なりのあるウェブ媒体へのデータの貸与、転用許諾の類は一切お断りしています。お問い合わせをされてもお返事は致しません」と注意書きに加えているのが現状ではある。応対するだけリソースの無駄ってことですら、何度かあったぐらいだから。

今件に絡んで各方面から同意の体験談が出ており、それに対して「それは昔の話で今はちゃんとしている」との反論めいた意見もある。けど、今回トリガーとなったお話が先日の話なので「今はちゃんとしている」ってのもあながち信用しきれない。リスクは高い、その賭けで得られるチップはゼロか、あっても銅貨数枚。賭けで負けたら自分の大切な資料が失われる可能性がある。ならばそんな賭けなどしないのが一番。


報道の自由なる棍棒を振り回して名誉を毀損したりリソースを浪費させるような事例も合わせ、指摘のあるようなメディア保険的なものも必要なんだろうな。むしろメディア側がその保険を用意しておき、取材対象や資料借り入れの際に、対象者にその保険を無料で欠けてあげさせる。何かあったら、その保険を適用させ、賠償を成す、と。

まぁ、時間も費用もないだろうから、多分やらないだろうけどね。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2017年7月10日 07:01に書いた記事です。

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