高齢者の万引き事案で、比率・件数ともに食料品が多いのは、貧困などの理由ではなく、単に出回り先として食品調達用店舗が多くなるのと、望む商品そのものとして食品が多くなるだけなのでしょうね。そう考えた方がすっきり。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年7月10日
昨日警察庁の資料を色々と眺めていた時に思った事として。高齢者の万引きは数も多いし対人口比率も高め。若年層の方が対人口比率では高いのだけど、件数では高齢者の方が多い。そして対象品目も若年層は化粧品など多種多様なのだけど、高齢者は圧倒的に食料品が多い。
今件に絡んで「高齢者は貧困だから食料品を」うんぬんという話がある。それも一因だろうけど、行動様式を考えたら、むしろ食料品を調達するお店への出回りが圧倒的に多いので、結果として対象も食料品になるのでは、と考えると納得がいく。若年層は趣味趣向とか換金目的のケースも多々あるけど、高齢者ではそれらは考えにくい。
法務省の犯罪白書で万引きに関する特別調査が行われているのは、直近では2014年版 https://t.co/YJBU5pA3be 「生活困窮」「社会的孤立」「精神疾患」「女子高齢者」「若年者」などのパターン。 pic.twitter.com/WiEuvbxJJk
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年7月10日
で、もう少し詳しい資料として色々と探したら、法務省の犯罪白書の特別調査が一番かな、ということで。「生活困窮」はまさに貧困だからってことになるのだけど「節約」は正直微妙。生活が苦しいから節約するって場合もあれば、もったいないからって場合もある。わざわざ「節約」と「生活困窮」とを区別している理由も考えれば......と。両者がイコールならば「換金目的」だって同じようなものじゃん、「空腹」だってそうでしょ? ってことになる。
「節約」でふと考えたのだけど。モノの貸し借りで借りたものを乱雑に扱ったり、図書館の書籍のように公的な素材を大事に扱わないのって、基本は「自分のモノでないから」って部分があるのだと思う。そう考えると「節約」したいから万引きをするってのも、結局のところ、自分のモノじゃないから、自分が損をするわけじゃないからって意志が結構重要な要素じゃないないのかなあ...とも考えたりする次第。
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