【朝日小学生新聞】「子どもとゲーム」実態調査リポート https://t.co/CX7sucCFEe 話題に登ってる、ゲームと学力や自主性などとの関係、これですね。要注意なのは今件が相関関係であり因果関係ではない事、加え、ゲームNGの層が15人しかおらずぶれが懸念されること。 pic.twitter.com/ok2v2DxWex
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年7月15日
先日から色々と話題に登っていた、子供とゲームの関係。恐らくは相関関係と因果関係をごちゃごちゃにした話だろうなあということでまた聞きの時点でスルーしていたのだけど、直接のプレスリリースを見つけてしまったので、覚書も兼ねて。
書かれていることはタイトルと上の引用部分にある通りで大体まとまってる。要はゲームをする子供ほど、計画性もあるし自主性もあるしルールも守る傾向があるというもの。えーと、これは色々と問題が。
指摘した通り、今件はあくまでも相関関係であり、因果関係ではない。ゲームをすれば自主性が育まれるという類のものではない。調査対象母集団数457人は微妙だけど、まぁそれなりに数としては相応にしても、ゲームをしない子供の属性が15人しかいないのに、その属性の動向を云々するってのは、非常にリスキーでしかないのだよね。伝聞での話ではこの辺りが全部スルーされていたから分からなかったけど、こんな話だったのか...とちょいと唖然。
似たような話は 増加傾向にある小中学生のテレビゲーム時間、そして学力テストとの関係は...!? https://t.co/w5bQuh5hKV で挙げた全国学力・学習状況調査にも。ただしこちらは母数がけた違いに多い。でも相関関係でしかなく因果関係は説明できないのです。 pic.twitter.com/K9SVfLyYMO
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年7月15日
で、似たような話は本家サイトで全国学力・学習状況調査に関わる調査でも行っている。こちらは母体数が2けた違いで属性ごとの回答者数も多いので、統計的なぶれは無い。ただしこちらもあくまでも相関関係であり、因果関係を示すものでは無いのだよね。つまりゲームをすれば悪くなるってことを意味しない。カレーとラーメンとぎょうざと肉まんと酢豚と春巻きと杏仁豆腐を一度に食べてお腹を壊したからといって、カレーは胃腸に害を与えるとは言えないってのと同じ(それは単なる食べ過ぎ)。
やはり一次ソースをしっかりと当たってチェックしないといけないなあ、と。自戒も込めて。
コメントする