民主主義が十全に機能するためには「健全な野党」が絶対に必要。なので世論調査で「現内閣を支持しますか?」と問うときには、本来併せて「野党はきちんと仕事をしていると思いますか?」も問われなければ不完全な調査になってしまうんだよ。だって内閣が駄目でも野党がもっと駄目だって事もあるだろ_
— 青木文鷹@日曜R17a・大将軍神社研究会 (@FumiHawk) 2017年7月17日
先行する【トランプ大統領の支持率低下というお話の中身】や【「納得できない」のは語り手の話なのか、それともそれを「分かりやすく正しく」解説する責務を負うメディアなのか】とも関連のあるお話。
内閣支持率の話がでてくるたびにもやもやとしたものが頭によぎり、同時に米国の政治構造の実情がかぶり見えていたのだけど、この指摘でああなるほどそういうことかと納得した次第。日本は二大政党制ではないけれど、この指摘は確かにその通り。というより、なんで今までこのような質問が成されていなかったのだろう。そして「内閣が駄目でも野党がもっと駄目だ」ってのが、今の米国の実情ではないのかなとも思ったりもする。
「内閣支持率が3割を切った!国民の声を代弁していない!」というのなら、野党第一党の支持率はたった3.8%なのだから、「日本国民の極めて少数派の代弁者に過ぎない」ということになるよ。彼らは自分たちの主張が何を意味しているか分かってるのかね?
— 青木文鷹@日曜R17a・大将軍神社研究会 (@FumiHawk) 2017年7月17日
「現与党以外の、代替しうる存在は仕事をしているか」という設問は見聞きしたことはないけれど、政党別支持率ってのはよく見受ける。それを見ると確かに指摘の通りで、結局支持政党なしってのが多分になる。この辺もよく考えるとおかしな話ではあるのだけど。
どれも選ばなくても良い、つまり極論として誰でも良い、さらには無政府状態でも良いというのなら、そのような選択肢もありで、選挙の時も投票しないという選択肢を取ることもできる。そう考えると、実質的に政党支持率は「支持政党なし」を除外して再計算する方が良いのかもしれないし(公的な調査結果を分析するときによく行う手法)、内閣支持率も上記の通り「現野党は政党としてしっかりと仕事をしている、支持できる仕事をしているか」と聞き、それらを合算して計算した方が、より現状にマッチした結果が出せるのかもしれない。
これはちょっと興味が出てきたので、今後の課題の一つにしておこう。政党支持率は現状の調査結果からでもすぐに計算はできそうだし。
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