そういえば、今年はGoogle翻訳を使った英語の授業を試して見たけど、英語力のない人のG翻訳は意味不明で、英語力のある人のG翻訳はよくわかる、という感じで英語学力差の対策にはならなかったかな。
— やのせん (@yanosen_jp) 2017年7月21日
Google翻訳を使って授業を行うと、英語力のない人についていけないような英語がどんどん出てくるので、ある意味学力差を広げる授業になってしまう。易しい英語に翻訳し直すG翻訳が必要。 https://t.co/AccqCBWLej
— やのせん (@yanosen_jp) 2017年7月21日
というわけで、Google翻訳を使った授業で見られた光景は、他のAIでも危惧されているように、能力のある人はAIを使って更に先に行き、無い人はAIについていけず置いていかれるという厳しい現実。 https://t.co/V1FuVMDu4c
— やのせん (@yanosen_jp) 2017年7月21日
最近はGoogle翻訳の精度が上がって、以前のように翻訳された内容と原文を交互に見ながら、別の辞書サービスを駆使して日本語を補完したり、正しい解釈を見出す必要が無くなった。ざっくりとURLで指定してページ単位で一気に翻訳させても、大体意味が通るような文章ができあがる。無論、細かい部分は原文の精査が欠かせないけど。
逆もまた然りで、日本語を英語化する時に、元々の日本語がアレだとまともな英語にならない......というか、英語になりやすい日本語を創る必要がある。つまり、英語の構造や単語をある程度知っておかないと、それらしい英語を吐き出す日本語が作れない。ルンバを働かせるために、掃除をしておかないといけないという感じ。
結果として、英語の能力をある程度有していないと、Google翻訳を使いこなすことは難しいという形になる。ただし、使いこなすレベルにまで達していると、そこからさらに上への高みが容易に望めるようになる。
今の技術は多分に、ゼロの人を楽にさせるものではなく、1の人を2や3にまで引き上げるものだったりする。まぁ、パソコンにしてもスマホにしても、使い方を知らない、概念的な把握ができない人は使いこなせないし、単なるテレビレベルの認識しかしないのだろうけど。まさに検索エンジンの使い方と同じかな。
基礎知識が欠けてる人間が「手抜きして一発で答を探し当てて、すげえオレ様TUEEEEEをする」ためには使えないのがAIかと。
— KGN (@KGN_works) 2017年7月21日
結局、地味に自分の実力を付ける以外に方法がない。
道具は便利になったけど、その道具を使うための技術や、基礎知識が無ければ意味がない......ですね。https://t.co/3lrw4rwKUd
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年7月21日
それと並行して重要なのが、ステップ・バイ・ステップで思考を進めていく習慣を身につける事ではないかと。
— KGN (@KGN_works) 2017年7月21日
いきなり答に飛びついたり、「AならばBという問と答の関係性だけ記憶しておけば良い」という発想しかなかったりすると、『人をサポートする機械』は使いこなせないかと。 https://t.co/bzE4HpqEJU
Google翻訳って、フィードバック法(英作⇒他言語に変換⇒英語に変換、英語原文と同じ意味になるようなら、その言語翻訳を正しいと判断。変換がうまくいく英作を繰り返す)を使えば、ほぼ世界中の言語でチャットができる。相手は自国言語をこちらが使えると錯覚してくれる。随分使った。
— 上田智章 (Tomoaki Ueda) (@NeoTechLab) 2017年7月21日
今まで以上に「考えて、決める」が人間の仕事になったと言う所でもありますね。
— KGN (@KGN_works) 2017年7月21日
答は示唆してくれるけど、そこから何を選び使うかはあくまでもヒトの仕事。
「いいから答を教えろよ」という人はどうにもならないね、選択肢が並ぶだけなんだから。
技術やツールはあればそれに越したことはないけど、それを使いこなすのは結局人間自身。その人間が使いこなすだけの知識、能力、ノウハウを有していないと、結局何の役にも立たない。江戸時代の人に自動車を見せても、運転して使いこなせるかっていうと無理なのと同じだな。
これは勉強全般に言えることで、特定の問題の答えだけを知っていても、その方面の知識、学問を身に着けた事にはならない。なぜその答えに至ったのか、試行錯誤が必要ならばその過程を経験し、結果としてそこに至ったという包括的な知識が必要となる。
いや、勉強だけに限った話ではないな。道具が便利になると、多機能化すると、その道具を使える人はどんどんと領域が広がっていくけど、使えない人は置いてかれてしまう。格差社会というとあまりにもダサい言い回しになるけど、まさにそんな感じがする。ネットを使える人と使えない人の間で、情報収集能力、取得情報量の違いがけた違いになる、そんな感じではある。
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