弁護士先生とか大学教授のような、ぱっと見聞きでスゴイ肩書の人が、その期待に応える資質を持つ人物であるとは限らない

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例のそば事案(森友、加計)ではリトマス試験紙の大盤振る舞い、ブラックサンデーとプライムデーを足したようなセールス状態となっているのだけど、その一例が今件のお話。先日の「時系列的な考え方ができない、あえてやらずに騒いで印象付けている」的な話ともつながりを見せるもので。

昔の架空戦記小説で、某国のスパイが敵性国家の極秘情報を流して多額の報酬を得ていたのだけど、その情報は実のところ報道関係に渡されるプレスリリースを公開規制解除前に送っていただけだった的な話も思い出しながら。指摘されている通り、このような話を「ニュース」として流すことに意味・意義はあるのかとか、それこそ印象操作的な構成だと指摘されても仕方がないとか、時系列的な考え方が番組構成側、報道部局でできなく・しなくなっているのかという話と共に。

弁護士先生とか大学教授といった、ぱっと見聞きではモノスゴイ権威をお持ちでおられるような方であっても、言及すべてがその権威の印象に合致したものとは限らないってのを改めて認識せざるを得ないケースでもある。ソーシャルメディアの可視化は、そのような方面でも実に効果的に機能を発揮している。

情報そのものが一過性で記録保全も難しく、ぱっと見聞きだけのものが繰り返される状況では、それっぽい肩書とか自己紹介の類が、大いに効果を発揮する。勲章みたいなものだ。けれど情報を繰り返し見返したり、過去の情報を見直すことができたりという、ランダムアクセス性を情報が有するようになると、情報発信の上での便宜性は増すけれど、それは同時に受け手側の便宜性にもなるため、送り手側の化けの皮が容易にはがれるようになる。

特にソーシャルメディアは利用しやすく、意思発信が楽なため、色々な意味での本音が出やすい。その露呈した本音が全てではないけど、明らかにそのような一面は有している。その露呈が高頻度なもの、傾向として現れるようであれば、一面どころか多分な要素としても認識して良いだろう。

まぁ、尊敬できるような肩書を持つ人たちの実態を知り、幻滅してしまったとの経験を持つ人も多いと思う。でもそれが実態であり、スカをつかまされるような事態は避けられたと考えれば、むしろ良かったのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2017年8月 4日 08:02に書いた記事です。

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