「一度にできる事を二度に分けてやるな、それはバカのやることだ」
— KGN (@KGN_works) 2017年8月17日
「ついでは親でも使え」
これで育てられましたし、オヤジにも「親も使うぞ、ついでだから」と茶化しつつ動いて貰いますね(意外に出来ます)。
「ついで」は並列作業の一つに過ぎません。
「同時進行可能な作業は何か」
— KGN (@KGN_works) 2017年8月17日
「作業プロセスの進行手順はどのようにしたら効率化できるか」
「同時作業者数はどれだけいるか」
「自分で想定した作業進行が進まなくなる外部および内部の要因は何か」
これを考えながら作業する能力は天性のものではなくて訓練。
家事は良い練習になります。
一つのことをずっと集中して行って、何もトラブルが生じないのなら、それは理想の形(無論人は疲れもするし飽きもするから、逐次気分転換なり休息は必要だけど)。ただ、現実にはそれはなかなか難しい。弁護士漫画の「弁護士のくず」でも語られていたけど、ドラマなどにあるような、一つの案件にずっと付きっ切りってことは実際には無く、多数の案件を並行作業でやっていかなきゃならないのが世の常。締め切りが来週の仕事が先に来て手掛けていたら、今週末締め切りの仕事が後から来て、それでも来週締切の仕事が終わるまで手掛けないってのは、ちょっと困りもの。もっとかんたんな例なら、「夏休みの宿題が終わるまでご飯は食べない」とかね。無理だよ、それ。
ということで、人は同時進行のプロセスを余儀なくされる。また、単純に並列作業をしただけでは効率が悪くなるので、どのようにすれば効率が良くなるかを工夫する必要が出てくる。長期間の作業とか外部的要因が含まれると特に、イレギュラーな話とかトラブルへの対応が求められる。材料が売ってないとか自転車がパンクしたとか、ね。さらに仕事とかになると、同時に出来る人はどれだけいるのかってのも考える必要がある。
この辺のノウハウはある程度知識として習得できるけど、多分は経験によるもので身に就くことになる。脳内にガントチャート的なものがぱっと想定出来て、これをやっている間にこれができる、これとこれは順番を逆にした方が効率化ができる、店が閉まっている可能性があるから、この日に足を運べなければ明日もう一度行けるようにスケジュールを組んでおこうなどなど。
この辺りのお話って、実は家事、特に料理で学ぶ事ができる。料理って材料調達まで合わせるとかなりの時間がかかるのだけど、すき間時間って結構多いんだよね。プロセスを工夫して前後させたり、時間の節約ができるように調度品をそろえたり、メニューを調べたり、あらかじめ事前に用意したりまとめて作っておいたり。あれこれ工夫して、積み木遊びのように組み立てていく、テトリスのようにすき間を埋めていく、そんな考え方の訓練になるのだよね。
コメントする