プログラムの学習はプログラムそのものを学ぶだけが目的では無くて

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以前も言及したことがあるかもしれない、プログラムを学ぶことの有益性の一つが、今回指摘されている物事の構造をロジック的に把握する能力の習得、訓練。世の中のあれこれ、実在するものだけでなく概念的なものまで含め、分解した上で再構築し、何かを導き出すための仕組みを模索できる。

実のところこの要素を習得するのには、プログラムそのものでなくても良い。例の電子ブロックでもいいし、簡単な機械仕掛けの物品を分解して再構築してもいい......と思ったけど後者はちょっと今の商品では無理だな。最近ではあまり見かけなくなったけど、プログラムのようなものを操って、組み合わせて自分のロボットを作って戦わせるってゲームもあったし、その類のは大いに役に立つ。こういう仕組みを作ればこうやって動くんだ、というのがニュアンスとして分かる。ああ、レゴにもマインドストームとかブーストといった、その辺りを学べるセットがあるか。


指摘されている通り、これって論理的な思考の訓練になるのだよね。それが分からないと、理解できないと、世の中のすべてがブラックボックスと化してしまい、入力と出力しか見えてこなくなる。それでも生きてはいけるけど、できることは随分と限定されるし、応用も効かないし、ただ生きているだけとなりかねない。自分の存在意義を見出すことすら難しくなるかもしれない。

遊び、というと日本では忌避されがちだけど、この類の思考ゲームは積極的にやってほしいし、やらせてほしい。考え方、思考形態はインスタントに習得できる類のものではないからね。

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このページは、不破雷蔵が2017年8月24日 07:20に書いた記事です。

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