マスコミにとって報道内容・情報は商品である

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公的機関の一員としてセールスの動向に関わりなく周知活動をしているのならともかく。マスコミ業界は商売として報道をして情報を流している以上、それらはすべて商品に他ならない。新聞は紙媒体なり閲読権を販売しているし、テレビも閲覧者の数を裏付けとして間接的にテレビCMの放送料を売上としている。

その商品にウソいつわり、つまり品質上に問題が生じているものが流されているとなれば、それは大きな問題となる。食べていた食品の素材に毒性の薬物が使われていたとか、商品内に害虫が入っていたとか、そのレベルの話。

また指摘されているような昨今の事案に関しては、もしかすると元々以前から「マスコミがわざと受け手を騙す為に積極的にフェイクをでっち上げる事例」ってのは一定度合いで成されていて、今回はたまたま暴露されただけの話では、との可能性も否定できない。そうではないと言い切れるだけの材料が見つからない。「たまたま偶然に」「出来心で」「今回が初めて」とは思いがたく。

恐らくは報道メディアにとっての「異物混入」的な事案は、以前からなのだろう。某ファストフードの鶏肉事案や某カップ焼きそばの混入事案のように、商品に品質を疑われるトラブルが生じれば、生産ラインを徹底的に洗い出し、プロセスの正当性を再検証し、正しい品質のものが生成できると確信するよう改善し、はじめて商品の再生産が可能となる。

ところが報道界隈ではそれらのプロセスをほとんどすべて成しておらず、品質に問題のある商品(情報)が再生産される構造が残っている。執拗なまでにツッコミを受け、指摘に耳をふさぎきれなくなってはじめて「ごめんなさいね、てへぺろー」をして、それでおしまい。同じようなことが繰り返される様式はそのまま。例の二つの吉田問題による委員会とその後の処置ですら、現状を鑑みれば、意味は無かったと断じても良い。

今の報道界隈が色々な意味で、品質的に底抜け状態となっているのは、元からなのに加え、自浄能力がまったく働いておらず、劣化の一途をたどっていたのも原因なのだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2017年8月27日 07:04に書いた記事です。

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