「病気を言い訳にせずに」という一文を見て、喘息その他で本当に運動のできない子どもたちが「僕は言い訳してると思われてるのか...」と傷つくことは容易に想像できそうなものです。
— kamekura@エグゼイ聴診器作った (@kamekurasan1) 2017年8月26日
言葉の選択が悪すぎだし、個人的には羽生選手の素晴らしい演技を「ぜんそくの」と修飾する必要はないと思います。 https://t.co/OzEIc6gCJr
ご存知ない方のために付け加えると、ぜんそくはしぬかもしれない病気です。そしてしぬきっかけとして良くあるのは我慢してしまうこと。もしぜんそく発作が起こったら、我慢してはいけないのです。
— kamekura@エグゼイ聴診器作った (@kamekurasan1) 2017年8月26日
「ぜんそくを言い訳にせず」と言うのは本当に最悪の言い方です。
いや本当に「ぜんそくを言い訳にせず」は最悪な言い方(「ぜんそく」の中に他の病名を入れても同じ)。吸入ステロイドによる予防的な措置によって、さまざまな活動が可能になったのは医療の進歩の恩恵だが、そのあたりの事情も知らないのだろう。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2017年8月26日
十代の喘息罹患率を知ったら「クラス全員一年間皆勤」が病児を追い詰め、下手をすれば死に至らしめる愚行かということがわかるだろう。もちろん喘息はひとつの例にすぎない。以前この話題をしたら、しつこくしつこく「連帯感が得られる」というリプライを寄越してきた者がいたが、本当に気がしれない。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2017年8月26日
喘息は治療が発達した現代においても時に致死的になる疾患です。「喘息を言い訳にせず」という言い様は喘息という疾患を過小評価する物言いであり、仮にも慈善事業めいた肩書きを冠した番組のアカウントが言うべきではありません。即刻謝罪・訂正すべきです。
— オタ小児科医 (@otapediatrician) 2017年8月26日
喘息の吸入ステロイドの実際や効果、副作用をどうやって抑えているか等々と何も知らずに「ステロイドはいけないんですよ」と言う人も困る。困るというより腹立たしい。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2017年8月26日
これ、ちょっと酷いんで、コメントするね。
— まりっぺ<よぉ狙って...ばん! (@maru_1210) 2017年8月26日
喘息は死ぬ病気。『言い訳にせず』ってのは喘息を理解しなさすぎ。
ぺーぺー小児科医の私ですら喘息発作から低酸素脳症になって寝たきりになった子診てる。
『言い訳にせず』ってのは、病気わかってない。そんなんで病気の子供たちにエールにならない。 https://t.co/MMUboyLPPQ
病気や障害を持っている人がみんな頑張れると思っちゃうでしょ、そんな言い方すると。
— 早川 愁 (@matcha_itachi) 2017年8月26日
過去にこの番組のせいで俺も親から同じ障害者、病人として比較されてハードル上げられて家で肩身が狭い思いしたんですよ。 https://t.co/6UucqmobnS
某番組の解説で「病気を言い訳にせずに」なる表現が用いられて、対象となる本人の意図は別としても、番組側の姿勢が色々とあからさまになったよなあ、というぜんそく事案。まずは色々とツッコミをまとめてみたけど、100%そうであるとの断言はしないものの、ぜんそくが一部で認識されているような、ちょっとせき込む、呼吸がツライっていう程度のものでは無い事は分かるはずだし、当方自身も断じておく。
試しに自分で息を止めてみると分かるのだけど、とてもツライ。そりゃそうだ。人は生きていくのに呼吸は欠かせない生体活動。ぜんそくってのは極論として、それができなくなってしまう恐怖と背中合わせにある状態。普段無意識で行っている呼吸の一回一回を意識しなきゃならないような違和感、体力の消耗が生じてしまう。RPGならば随時毒の沼を歩いているようなもの。
《病気を言い訳にせず~》《病気にもかかわらず~》という言説は美談を作る上での伝統的な様式であるが、一方では、その他大勢の「病気で落ち込んでしまった人」「病気と向き合えない人」を無意識のうちに排除する事にもなる。私は個人的に、辛い時は我慢せず「辛い」と言える世の中の方に存在したい。
— 井上リサ☆玄海紀行 (@JPN_LISA) 2017年8月27日
「喘息発作が起きたら対処が必要」
— KGN (@KGN_works) 2017年8月27日
「喘息は日頃からのきちんとした対応が必要」
「対応できていればスポーツもできるよ」
これを踏まえてトレーニングをしてる選手がいるだけ。
休まざるを得ない時は休ませましょう。
『言い訳』なんかじゃないよ。
根性論のスポーツ(=レベルが低く古臭く、選手の天才に頼って成績が出ているだけで、選手を伸ばす事も出来ない無能が指導している)の発想だよ、『喘息を言い訳にスポーツをやらない』なんてのは。
— KGN (@KGN_works) 2017年8月27日
選手だって発作の時は治療優先です(優先しないと死ぬよ、無理させてはいけない)
「人間には頑張って良い時と、頑張っちゃいけない時がある」
— KGN (@KGN_works) 2017年8月27日
「頑張って良い度合いは、人によって異なる(個体差が大きい)」
これを基本的に理解できてないんだよねえ、『病気を言い訳に』なんて言葉を使う人は。
動けない人は本当に動けないんだから、他人がジャッジしないこと。
「言い訳」ってのは言い逃れとかずる賢く避けるという意味合いが強い。その言葉を用いることで、病気という大義名分でサボっているとのニュアンスが出てくる。風邪を引いたように思えたのでテストを休むとか、漫画でよくあるパターン。でも風邪薬のCMの話でも言及したように、自分の病症を隠したり無理をして活動する事は、自分自身だけでなく周囲にまでマイナスの結果をもたらすことになる。
精神力だの努力だの頑張りだのと表現するのは、ちょっと違うのではないのかな。グレーゾーンを無理やり広げているという感じがする。アレルギーを持つ人に、頑張れば大丈夫と反応する食品を食べさせるような、それとどこが違うのだろうか。
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