カップ麺とパスタと本当の貧しさと

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某地方自治体議員による「カップ麺が貧乏生活なんてダウト。本当なら米やパスタだ」との発言に関して(優しみからそのツイート自身は挙げない)。すでに多方面からツッコミがあるけど、これは単純な原材料の費用面でのお話にすぎない。100均ショップでパスタなら300~500グラムぐらいのが買えるから、108円で数食は賄えるだろうということなんだろうけど。

実際にその原材料で料理をして食事を作るとなると、相応のスキルと道具と時間とモチベーションと準備が必要になる。カップ麺はお湯を注ぐだけなので料理にならないだろ、というネタ話がある通り、本当にさくっと作る事ができる。パスタもお湯を注いで......でできるかな? 専用の容器に水と一緒に入れて電子レンジで数分加熱って手があるけど、その素のままで食べるわけにもいかないし。塩コショウだけ? それを毎回ってのはさすがにCOLの点で問題がある。

金銭的なプレッシャーも合わせ、精神的に追い詰められてくると、料理を作ること自体が怖くなる。作るための調理機器をそろえたり調味料を購入するのも恐れてしまう。使っていいのか、大丈夫か、贅沢だよな、的な。そのストレスを体感するぐらいなら。


あとは指摘の通り、調理機器や冷蔵庫すらないってこともある。単価が高いのは買えない。お金が手元にあっても怖くて手を付けられない。


この辺の話は以前資料として調べている際に見つけた「大東京ビンボー生活マニュアル」を読むと分かる部分も出てくる。この作品では貧乏を楽しむというコンセプトで、心理的な部分までは把握できないけど、特に食の面における貧乏の実情を知ることができるはず。

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このページは、不破雷蔵が2017年8月29日 07:29に書いた記事です。

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