かほく市ママ課「独身税」提案 財務省主計官と懇談 | 2017/8/30 - 北國新聞 https://t.co/xel80of8sX ネタ元はここね、確認。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月1日
ママ課は市のプロジェクトの名称で、30〜40代の女性7人が参加した。メンバーが「結婚し子を育てると生活水準が下がる。独身者に負担をお願いできないか」と質問したのに対し、阿久澤氏は「確かに独身税の議論はあるが、進んでいない」と述べた。課員はこのほか、健康な高齢者が多い自治体では税負担を下げる仕組みの導入や、たばこ税増税などを提案した。
先日ツイッター上で色々と話題に登った「独身税」なるもののお話。まとめサイト系の話は全部パージするとして、主旨としては「子供を抱えた世帯の負担が大変だから、独身者に負担させよう、税金という形で徴収しよう」というもの。
フラッシュアイディアとしてはイメージしがちだけど、社会の構造をよく考え直してみると、これが首をかしげてしまうお話であるのは容易に理解できるはず。独身税の話が「独身では無いようにしろ」≒「独身だと裕福だろうから子供に居る世帯に分けろ」「それが嫌なら子供を作れ」という発想・意図ならば、若年層へのリソース投入比率を上げたり、優遇措置を取るのが先。実情としては多分に「裕福でないからこそ独身で居ざるを得ない」という状況もある。負担を増やして思惑を果たそうとするのは「北風と太陽」の話にもある通り、愚策。国立大学の学費とかも同じだよね。
2008年の記事 独身者に税金がかかる? ブルガリアで導入された「珍税制」を日本にも、との声。 https://t.co/UccuaSgcso
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月1日
ブルガリアの独身税が「成功例」としてテレビで伝えられていたとのことだけど https://t.co/dN1hf2Ltp5 自分でも去年書いてた。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月1日
独身税?
— KGN (@KGN_works) 2017年9月1日
配偶者控除を無くしてから検討しないと、二重取りになるのでは。
同性愛者にも優しくないですよね。
— norox a.k.a 長靴 (@suchga) 2017年9月1日
独身である理由が貧困だったりもするのに、独身税とか格差拡大するだけだと思うんですよ。
— norox a.k.a 長靴 (@suchga) 2017年9月1日
と独身が投稿してみます
というか自治体レベルでは既婚者(正確には子持ち世帯)はコスト要因だから非合理だし,これで税収的にプラス要因の若者独身者の流出が加速したりしたら笑える。RT かほく市ママ課「独身税」提案 2017/8/30 - 北國新聞 https://t.co/oNOLGVPHIU
— umedam (@umedam) 2017年9月1日
独身税導入して既婚者が裕福になる発想がありえんわ
— 幹事長代理 (@dairi888) 2017年9月1日
モノが売れなくなってデフレが悪化するだけと理解できんのだろうか
「収入が少ないから結婚を諦めている」という人が多いこのご時勢に「ワープアから税金むしり取って生活の足しにしよう」と考えている人達がいることに戦慄する...地獄かよ
— かふ太郎(@kafuka_tan) 2017年9月1日
かほく市ママ課「独身税」提案 財務省主計官と懇談https://t.co/O2CfPKYdpL
「独身に課税すれば、課税されることを嫌がって結婚するに違いない」という、ムチで追い立てて結婚させよう、っていう戦略なんだろうなと思う反面、「結婚は思い立って一人でできるものではない」「員数が合えば結婚に至るものではない」という視点が抜け落ちてるよね。
— 加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談 (@azukiglg) 2017年9月1日
どっちにしても、すでに扶養控除や医療助成、児童手当などで独身の人よりも優遇されてる。
— 腹黒子豚 (@fvGfwtbg1fElBFe) 2017年9月1日
今、現在「人の褌で相撲を取る」最低な状態。
少子化食い止めたいなら、独身にこそ優遇処置があってもいいのでは?独身の多くは若者で低所得層でしょう?
搾取するべきでない。 https://t.co/f6TtcYLjiv
案の定、色々な方面からツッコミ、指摘があるし、独身税なるものを実施したら結果としてはどうなったかってのもすでに実例があったりする。本末転倒だったんだよね、これが。今件のように特定視点からのみの発想となると一歩引いた上での全体像が見えなくなってしまう。
「独身税の提案はしていない」 かほく市ママ課が炎上、関係者は発言否定キャリコネニュース https://t.co/aj1xXTe7E7 @キャリコネニュースさんから
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月1日
「参加者の方から『独身でいるよりも家族でいる方が負担が大きくなるのは何とかなりませんか』という旨の質問があったと記憶しています。その質問に対して、私の方から『家族がいる場合は、配偶者控除や扶養控除があり、税の負担が軽くなっています。また児童手当などの給付もあります。むしろ独身ですとこのような控除がなく、税負担が重くなります』という現状をお話ししました。その上で、このような現状をどのようにしていくのか、さらに負担の軽重を見直すのかについては特にお話ししていません」
ところが一夜明けて見直したところ、色々と不思議な事態に。この記事の限りでは双方とも「そんなことは話していない」のお話。議事録なり録音データなりがあれば完璧ではあるのだけど、さすがにこの規模の対談では無理か......と思ったけど、取材がされている、写真もあるってことは、少なくとも取材側には録音テープの類はあるはずだな。
"8月30日(水)の北國新聞朝刊に、ママ課が「独身税」導入を財務省へ提案したとの記事が掲載されましたが、「独身税」の提案等を「ママ課」及び「かほく市」は一切行っておりません"
— 如月 宗一郎@肩をすくめるフレンズ (@S_kisaragi) 2017年9月1日
フェイクニュースか! https://t.co/Q6id13VRCG
「 かほく市ママ課「独身税」提案について
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月1日
8月30日(水)の北國新聞朝刊に、ママ課が「独身税」導入を財務省へ提案したとの記事が掲載されましたが、「独身税」の提案等を「ママ課」及び「かほく市」は一切行っておりません」 https://t.co/FcSuNyPAx3 出され、消えた。 pic.twitter.com/JjjN4Vh7uk
かほく市ママ課 https://t.co/iytjVOF5F8 も消えている。キャッシュはあるけれど https://t.co/FcSuNyPAx3 pic.twitter.com/q1OSFuWaVB
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月1日
そしてかほく市でも一度記事内容の否定をした後で、その否定文自身が消え、サイトからはかほく市ママ課自身も消えている。とはいえすでに北國新聞の記事内容が事実と違うとの宣言は、上記にある通りすでに当事者から公知されている。色々と想定できるところはあるのだけど、かほく市サイトの言及やページが消えたのは、多分に炎上対策な気がする。
となると、北國新聞の記事がフェイクだったのか、それともかほく市側などの説明がウソなのか、どちらかになるわけだけど......。北國新聞からは今のところ関連する言及は無し。
かほく市側などの説明が事実だとすれば、北國新聞の記事内容は随分と曲解したものであり、まさにフェイクニュースに他ならないわけで。何らかの説明が必要だとは思うのだけどね。おだんまりで時間が過ぎれば風化すると思っているのなら、大間違いどころか、「他の記事でも同じようなことをしているのでは」との疑いが広がるばかりではないかと。
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