技術の極度な進化とそれに適合するスキルの変化で、高齢者の取り残されてる感は強まってるかも。「おじいさんを老害ってただ批判するだけで終わらせるから、どんどん日本は冷たい社会になるんだと思う」/86歳の男性から産経新聞に寄せられた投書 https://t.co/s9x2jNIzvl
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2017年9月1日
これもまた新聞掲載の読者投稿によるネタ振り的な話なので、単なる作り話か、抽出した一意見であって全体としてはごくごく少数の事例である可能性も否定できないということを前提とした上で。ツイートのタイトル部分でほぼ大意が表現されているのだけど、「高齢者がキレやすいのは社会に冷遇されているからだ」なる意見があり、その意見を発したのは集合時間に遅れた高齢者が「待てないのはおかしい。自分は冷遇されている。自分のように冷遇されるからキレるんだ」と自己正当化した結果であるというもの。
この類の事例は時折見かけるのではあるのだけど。多分に事例が男性の高齢者で、女性というのは比較すると少なめに思える。そもそもこの類の話を統計立てて比較する事自体、事実上不可能ではあるのだけど。
会話や近所付き合いから見る高齢者の「ぼっち」状態(高齢社会白書)(最新) https://t.co/k3KYCaSzVB 男性高齢者の方が女性高齢者よりも近所づきあいは下手。現役時代に仕事に注力していたので、居住地から距離的に近い人たちとの付き合いの経験が薄いのでしょう。 pic.twitter.com/AlSstkI43l
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月2日
まぁ、統計云々という話なら。こんな感じで現役引退後の高齢者においては、女性よりも男性の方が地域社会とのつながりをはじめとした対人関係において、孤立しやすい傾向がある。現役時代においては会社を通じての付き合いがメインであって、それが無くなると肩書でのサポートやつながりが失われてしまうからだろうね。自分の「個」なるものが構築できていないので、その状態で放り出されると対応できなくなる......ってあれ、これっていわゆる「ひきこもり」と似たようなパターンじゃないかな、と今気が付いた。
他人との待ち合わせに遅れるけど連絡手段が無い、自分宛に先に行くよと伝言をもらう。
— KGN (@KGN_works) 2017年9月2日
これ、昭和には良くあったシチュエーションなんですよね。
お若い頃にまともに友達付き合いしてたら、いちいちキレ無いでしょう。
『周りがオレに合わせて当たり前』と思ってるなら別ですが。
公衆電話と固定電話しかなかった時代って、「待ち合わせの時間に遅れると合流不可能になる」もあったんですよ。時間を守らない人もいたけどね。
— KGN (@KGN_works) 2017年9月2日
「待っててくれたって良いだろう」と毎度平然としてる人だと、付き合ってくれる相手も(物理で)限られた時代。
子供同士でも合流時間と場所はしっかり確認してたのに、高度成長期にはもう大人だった人がそれ出来ないのは、ちょっとねえ。
— KGN (@KGN_works) 2017年9月2日
よく社会人やれてましたねと。
うーん、自力で出来る出来ない以前に本人が「取り残されたくない」感を持ってるか持ってないかが重要な気がする。私の母もそういう一心でPCやスマホを使っているし https://t.co/FwU9bbZOtY
— Donny (@studio27) 2017年9月2日
問題になるのは人付き合いのスキルであって、テクノロジーとの付き合いスキルでは無いでしょうねえ。 https://t.co/0LIhRqJRe3
— KGN (@KGN_works) 2017年9月2日
他方、色々と意見指摘のある通り、今件の事例はたとえ本当の話だったとしても、高齢者全体云々ではなく、個々の資質の問題によるものではないか、というのが当方としても同意できる意見。ましてや過去においてそのような環境での日常を経験していたはずの世代が、憤りを覚え、さらに自分の属する属性全体の問題だとするのは、色々と辻褄が合わないというか首を傾げる話ではある。
自分自身や自分の身近での話を、社会全体のものだと誤認してしまうのはよくあるケースなのだけどね。あるいはそう思い込むことで、自分の責を放り投げる自己防衛本能なのかもしれないけど。
コメントする