人気マンガをネットに掲載容疑で逮捕 多額の広告収入か | NHKニュース https://t.co/n3JEs3ssqw 「秋田県の男は、サイトを閲覧したことによる広告収入で少なくとも3億500万円を得ていた」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月6日
先行記事【違法と合法と、「違法であるのが分からない」ことと】でも触れた、相次いで摘発された違法コンテンツ周りの話。リーチサイトの方は具体的な話は出ていなかったけど、漫画画像掲載の方は少なくとも3億円超えとか7500万円とかいう話が出ている。今件は「得ていた」「収入」とあるので純利益ではなく売上なのだろうけど、経費としても大したものではなく、利益率はかなり大きいはず。
で、今件では売り上げの大きさとかそれに伴う利用者の多さが色々と注目されているけど、当方がちょいと気になったお話。この売上への税金ってどうなってるんだろう?
当人らは違法行為であることを認識しているはずなので、その売り上げを申告することはしていなかった可能性が高い。まぁ、広告収入云々とあるので、直接広告主とやり取りしているほかに、間接的な広告提供システムやらアフィリエイトプログラムを使っていたかもしれない。それらによる売上を「単なる広告収入です」と申告すれば、そのまま通る可能性もあるので、律儀に申告していたのかな。
とはいえ、このような違法行為を成す人たちが、怪しまれるかもしれない巨額の申告をするかどうかと考えると......ちょいとあやしいところ。
所得税基本通達 第36条-1 法第36条第1項に規定する「収入金額とすべき金額」又は「総収入金額に算入すべき金額」は、その収入の基因となった行為が適法であるかどうかを問わない。(国税庁) https://t.co/H4GEldCSDi pic.twitter.com/54S1JIQF3m
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月7日
当然何らかの形で金銭的なペナルティは発生する。雑誌そのもの現物を横流ししたわけでは無いし、それを客に直接売った売上ではないので、そのまま売上を商品代金として返せってわけにはいかないから、機会損失による損害などとの名目で同額レベルの賠償を求められるのかな。そうでもしないとやり得になってしまう。
で、所得税ってのはその所得を得た事由が合法違法を問わずに発生する。今件の場合、例えば売り上げが3億円発生していて、律儀に申告をしていたのならさらに税金が発生して云々って話はないけど、申告をしていなければ出版社側へのペナルティが発生した上で、さらに売り上げ分の所得税(+色々な加算税も、かな)も生じることになる。
この類の話で税金周りの部分はほとんど報じられないけど、今件の場合はどうなるんだろうね。一連の業務での売上の確定と、出版社への賠償がどのように計算されるかも合わせ、非常に気になるところ。
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