優遇すればコストが減らせる

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デフレ環境下でいくらでも求職者がやってくる時代では、就業者を冷遇して結果として短期間で辞めるようなことになっても、すぐに新しい人を補充できたので、人手不足の心配はいらなかった。そもそも就職が難しいので、冷遇したところでなかなか辞めないだろうとの算段もあった。

でもそれはデフレ環境という特殊状況下においてのみ通用するお話。相応の待遇をして離反しないように配慮しながら、人員を人材として育て上げ、自社にとって欠かせない存在となるようにカスタマイズさせていく。雇われている側もそれなりに満足できる報酬をいただき、人材として、さらには人財として育て上げてもらえる。雇う側・雇われる側どちらにもメリットがある...という構造が、会社における人材のあるべき姿。

通常の経済環境下では、従業員が辞めてしまうと新規雇用をするのにもそれなりに大きな費用が必要となるし、雇えるかどうかも分からない。しかも運よく雇えても、自社にとって使える存在にするためには、それなりの時間と費用がかかる。それらのコストを計算すると、普段から良い待遇を成して人離れがしないようにした方がよっぽど良い。

就業者を優遇することで会社の経費そのものはお高くなるけれど、それは中長期的にはプラスとなることも多々ある。というか投資だよね、これって。

まぁ、短期的には対人費用を削れば確実にコストは削減できるし、従業員が辞めるか否かとか従業員の質は数字化されにくいから、目の前の数字に心を奪われるのは仕方がないけど。そうなってしまうと結局は自分の首を絞めてしまうことになるのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2017年9月20日 07:08に書いた記事です。

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