かっこいいデザインが老化に厳しいのは、以前うちの親父に友人デザインの名刺を渡した時に「細かい文字が読めないから目上の人に渡すのには向いてないぞ」と言われた時に感じた覚えがある
— 有馬啓太郎 (@aryiaman) 2017年9月20日
デザイン系雑誌とかビジネス系の専門誌で時折特集などが組まれたり、ネタ系コラムとして使われたりする、奇抜なデザインやちょっとしたアクセント、アート的なビジュアルの名刺。そもそも名刺ってのは自分の情報を他人に渡して、覚えておいて欲しいがためのメモみたいなものだから、できるだけ相手に深い印象を持ってもらった方がよいわけで。当然目立つものとか、単に名刺入れにぶち込まれるのではなく、デスクトップなどに置かれて常日頃目に留まるようなものがいいよね...という話は以前何度かしたことがある。
でも皆が皆同じようなことを考えているので、特に承認欲求が強い業界だったりすると、アートなものとか妙ちくりんなデザインの名刺ばかりで、かえって目立たなくなってしまうのだよな、これが。
それとは別に、名刺そのものの本来の意義を忘れてしまうと、本筋を見失ってしまうのだよね、ということが改めて分かるのが、今回の指摘。確かに、名刺を受け取る側は老若男女を問わずなのだから、高齢層が受け取る場合もあるし、当然老眼の人が手にすることもある。その時、細かい文字だったり、奇抜なデザインで書かれていると、認識がしづらくなってしまう。
ごくごく普通のフォントで大きめに、最小限の情報のみをさくっと書いた、それこそ覚え書きのような名刺。アクセントか何かとして、トレードマークを一つつけるぐらいはよいだろうけど。そんな感じの名刺の方が、実のところは役に立つ機会が多いのかもしれない。
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