昔ちょっと嫌味な人に「レンジを使って料理するなんて邪道!」的なことを言われたことがあったのですが、同意を求められた祖母が「そんなこと言い出したら昔はガスも水道もなかった。便利なものが出たらどんどん使えばいい。よりよいものを探すことは悪いことではない。」と返したの、割と好きでした。
— ちらいむ (@chilime) 2017年9月24日
ここ数年で急速に普及し、家庭にあることが前提となっている食品も増えてきた、調理機器の一つ、電子レンジ。でも確かに、確実に、数年前までは電子レンジを使うこと自体が裏技というか邪道的な扱いをされ、それを使うのは良くないとする意見も多々あった。さらには電子レンジを使うと食品が毒性を持つようになるとか、人類を滅ぼすための世界支配層の陰謀だとか(いや、マジでこんな話があるのよ)。
で、陰謀云々はともかくとして。今でも電子レンジを使うと料理の上では邪道だとする主張はなくもない。色々と理由をつける人も居れば、自分の人生の中では多分に電子レンジが無かった人が「自分の料理経験のほとんどは電子レンジなど無かったのだから、使うのは良くない」と認識する人も居る。人は経験を積み重ねて判断する生き物だから、仕方が無いのかもしれない。
けれど指摘されている通り、電子レンジとて道具の一つに過ぎない。普及浸透している調理道具の数々は、さらに調理に必要なインフラや設備まで合わせ、昔は存在していなかった。ガスや水道が例に挙げられているけど、冷蔵庫も無かったよね。
便利なものができれば、その利用によって生じる弊害が致命的なものだったり利点を上回るものでなければ、どんどん使って行けばよい。仮に邪道云々として使うのを拒否するのなら、調理機器すべてが邪道になるよね。まな板も包丁も鍋も使えない。手で料理を切って生で食べるのかな。
まぁ、道具を使って便宜性を堪能するのは賢い証。我々は賢いのでとドヤ顔しながら電子レンジを使うのが良いと思うのだな。
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