サザエさんスタイルが減って、フグ田家別居、カツオ、ワカメ独立、磯野家年金生活ってなったら、世帯年収は減るよね。
— koji tozawa (@jumbokoba) 2017年9月29日
バブル時期が比較対象として正しいかは分からないけど、当時の団塊世代と今の団塊ジュニアが年齢層が近いとして、年収は減ってそう。
先日【世帯所得の中央値や世帯人員数の移り変わりをグラフ化してみる(最新)】で解説した、世帯所得の中央値とか世帯構造の変化の話。要は今と昔で世帯の構成要素が大きく変化しているのだから、同じように平均値なり中央値を算出して見比べても、あまり意味は無いよというもの。すべての世帯が押しなべてこんな変化をしているわけではなく、割合として増えたとか減ったという話ではあるのだけど、イメージとしてはまさにサザエさんの世帯構成の今昔がぴったりくる。
サザエさんの居住スタイルは三世代世帯。あれが昔は主流。くだんの記事で比較されていた1985年当時でも15%ぐらいはいた。それが2016年では6%足らず。単純比較すること自体無理がある。
昔の世帯構成。三世代世帯。祖父母のうち祖父はまだ現役で稼ぎも加わり、父母世帯よりも稼ぎが上(世帯主)の場合すら。祖母は年金分。父母世帯の母親は専業主婦。有業者数は祖父と父の2人。世帯所得は5単位。有業者人員当たりの所得は2.5。(リテイク) pic.twitter.com/stoMPlXRPO
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月29日
で、そんな説明をレゴでしてみた次第。昔は三世代世帯。結婚年齢も若かったので、祖父母と父母との年もさほど離れておらず、この世帯では祖父母世代の方が世帯主=一番の稼ぎ頭だった可能性も多々ある。父母が20代で祖父母が50代とかね。
この場合、仮に祖父が現役、祖母が年金生活者だった場合、世帯所得は5単位、有業者1人当たりの所得は2.5となる。年金は所得ではあるけど、仕事を伴ったものではないので有業所得にはならないのだな。
現在の世帯構成。二世代世帯。母親もパートで兼業主婦。有業者人員当たりの所得は1.5。 pic.twitter.com/dTCsKjpL8n
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年9月29日
これが今の主流世帯。二世代世帯で子供は二人。母親もパートなどで兼業主婦となっている。世帯所得は3となり、有業者平均所得は1.5。いずれも昔と比べて大きく減っている。さらに単身世帯も増えているので、その場合の所得は、仮に男性が一人暮らしだった場合には世帯所得は2にまで減ってしまう。
「国民生活基礎調査」の所得の中央値とか平均値は、すべての種類の世帯の合算が基本。だから、世帯単位のあれこれをそのまま比較すると、その世帯構成が変化していた場合、おかしな話になってしまうのだな。
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