ITを駆使した最先端ビジネスの中身

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無論ITを利用したサービスのすべてがこのパターンというわけじゃないけど(例えばパソコンを止めて電卓、さらにはそろばんにしろと言ってるわけじゃない)、昨今の「IT駆使した最先端ビジネス」の少なからずが、指摘されている通り、何かあった時の担保がすっ飛ばされていたり、保険の類が省略されていたりする。要は「携わる人は絶対に安全でミスは100%生じない」という前提の上でのお話になっているのだな。だからこそ安くなっている。

これは安さをとるか安全性をとるか。言い換えれば、リスクかコストか。まぁ、保険料もったいないから保険には入らないとか、ヘルメット高いから買わずに自転車の運転するよ、的な。無論従来のシステムとか公的機関でもイレギュラーなりミスなり不祥事は生じるけど、相応のコストを投じてリスク低減なりリスク体現時の対応が用意されている。「IT駆使した最先端ビジネス」にそれはあるだろうか。500円分の期限限定の割引券ではい、オシマイになっていやしないだろうか。

この話、リスクと引き換えに費やされるコストがどこに行くのかを考えれば容易に理解できる。安全対策や人件費の上乗せ。コストをむやみに削る考えは、ブラック企業回りとつながるのだよね。


最近のクラウド系ITサービスは特に、この類の「リスクとコスト」の本質の部分を巧みにバランスを崩す形で低価格化を推し進めている感じがする。結局は自己責任になるのだろうけど、使う際にはその辺りの吟味が必要なのだろうな。


まさにこれ。その筋の業界に居る人は「なにそれこわい」なお話だってのがすぐに分かるはず。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月 1日 07:31に書いた記事です。

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