「立憲民主党」という政党名

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民進党の枝野幸男代表代行は2日に東京都内で記者会見し、新党「立憲民主党」を結成すると表明した。希望の党は民進党前職ら数十人を「排除」する方針で、その受け皿とする。枝野氏は「希望の党の理念や政策は、私たちの目指す方向と異なる」と述べ、いったん希望側に傾いた前職らの参加は「どなたであれ排除せず、ともに戦いたい」と語った。会見後、菅直人元首相や長妻昭元厚生労働相らが参加を表明した。

ドタバタしている政局動向で、昨日出先の電車内のニュースでも色々と騒いでいたお話。結局新政党名は単なる「民主党」ではなく「立憲民主党」になったとのお話。で、その政党名に関する解説は次の通り。

「立憲」とは元々憲法を制定する、または政府の権威や合法性が憲法の制限下に置かれているとする考え方「立憲主義」を意味することもあります。恐らくは後者を意図し、現行憲法を保持する的な意味合いを持たせている、護憲的な解釈の仕方をしているのでしょう。


日本では「立憲」の名前を有する政党は戦前には山ほどありましたが、意外にも戦後は現時点まで皆無でした。今回の立憲民主党がはじめての政党になります。なお日本ではありませんがかつてロシア(現在のロシアではなく、その前のソ連の前に存在していた帝政ロシア)には、そのままの名前の通りの「立憲民主党」がリベラル政党として存在していました。人民自由党とも呼ばれていたそうです。二月革命時には主導権を握り臨時政府を設立しましたが、その後社会主義思想の台頭に伴い力は衰え、十月革命で打倒される事になります。

...今年は二月革命・十月革命からちょうど100年になりますね。


個人的には何で「護憲民主党」にしなかったのかなと首をかしげるばかり。憲法改正の気概があるのではという指摘もあるけど、ならば現行政権に反発云々ってのも無いし、色々と不思議感。まぁ、憲法を立てる(崇め奉る)位の意味合いではないかな、と。今のところ戦前戦後も合わせて「護憲民主党」は存在していないので、色々とチャンス。ただし「護憲」という言葉に限れば、戦後の政党でもいくつか使われているので(新党護憲リベラルとか護憲新党あかつきとか)、あえて未使用の「立憲」にしたのかなあ、と。


ちなみに「立憲民主党」はすでに例のベストライセンス社に商標「出願」されている。けど特許庁も「この方の出願は実質スルーするから無視していいよ」宣言をしているので、何の問題も無く。今後話題に出てくるかもしれないので、先行する形で、覚え書き。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月 3日 06:33に書いた記事です。

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