「図書館で文庫本貸さないで」文芸春秋社長が訴え 「文庫は借りずに買ってください!」 - ITmedia NEWS https://t.co/u0RgRqBXHt 新聞報道だけでなく発表予定稿が掲載されているのね......
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
その上で、公共図書館に対して「どうか文庫の貸し出しをやめてください」と懇願。「それによって文庫の売り上げが大幅に回復するなどとは思っていない」が、「図書館では文庫は扱っていない、それなら本屋で買うしかない,文庫くらいは自分で買おう。そんな空気が醸成されていくことが何より重要」だと訴えている。
先日から図書館周りの話が急に騒がしくなり、ちょいと漁ってみたら文芸春秋の社長が「文庫本が売れなくなってる、図書館で貸し出しているからだ、だから図書館では貸さないで&借りてる人は自分で買って」なる話を公知したとのこと。第一報ではそういう話をするかもというレベルだったけど、発表予定稿が公開されていたので確定、と。
同じ分科会の資料では「んなこたぁない」というツッコミ的な報告もなされているけど、文庫本を取り扱う会社のトップが堂々とこんな話を公言するのは、色々な意味で危機的状況では無いのかな、と。その会社にとって。居酒屋での酒飲んで酔っ払いながらの戯言ではなく、公知文書として出された上での発表となれば。エビデンスは無いけど自分達の商売がアレなのはお前が悪いから、お前はそれを止めろと会社のトップが堂々と語るのは、最悪の状況ではある。
図書館周りの記事をいくつか再送。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
学校図書館の蔵書平均冊数や図書購入費をグラフ化してみる(2016年)(最新) https://t.co/qjLZhRynAx pic.twitter.com/40toEBtGEN
図書館や博物館数動向をグラフ化してみる(2017年)(最新) https://t.co/LR1HJWSb4e pic.twitter.com/6NMazZcuw2
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
図書館の貸出冊数や利用者動向をグラフ化してみる(2017年)(最新) https://t.co/RyrFeoqmTq pic.twitter.com/LsAuemSQ7e
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
図書館とは直接関係はないけれど。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
週刊誌や雑誌、書籍の支出額をグラフ化してみる(半世紀版)(家計調査報告(家計収支編)) https://t.co/ahuNhChzHN pic.twitter.com/ZpmDwIRlVc
「Webで無料公開したまま本を売る」というビジネスが小説でも漫画でもどんどん普通になってきてるのに、図書館に置かなければ本が売れるというのはだいぶ時代錯誤な意見に思える
— 柞刈湯葉(イスカリユバ) (@yubais) 2017年10月12日
インターネットとスマホの普及浸透で人の「読む」という行動性向が大きく変化しています。文庫本(恐らくは紙媒体)の売れ行きが減っているのも、恐らくはそれが主要因でしょう。電車に乗ればすぐにそれが分かるはずなのですが。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
文庫の売れない理由は図書館じゃなく、スマホとの競合に負けているからで、そこをなんとかしないと図書館の貸出禁止しても売上なんて伸びないし、むしろ「本を読む慣習」を阻害して書籍全体の売上の首を絞めるだけでしょうhttps://t.co/15aD3LkH5C
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2017年10月11日
「「確たるデータはないが、近年、文庫を積極的に貸し出す図書館が増えている」と指摘。「それが文庫市場低迷の原因などと言うつもりは毛頭ないが、少なからぬ影響があるのではないか」と考えている」ちょっと待って(°ω°) 明らかに落ち込み始めているのは2013年から。スマホ起因の可能性大。 pic.twitter.com/eFBcCQLpOJ
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
図書館で済ます層が、なぜ購入層にシフトするという都合の良い解釈ができてしまうのでしょうか...「ならば別のジャンルの本を買う」「文庫は買わずにスマホで何か読む」に転じるのが関の山。元々文庫へのロイヤリティが低い層が図書館で借りて済ますとの分析が普通なのですが。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
「公共図書館に対して「どうか文庫の貸し出しをやめてください」と懇願。「それによって文庫の売り上げが大幅に回復するなどとは思っていない」が、「図書館では文庫は扱っていない、それなら本屋で買うしかない,文庫くらいは自分で買おう。そんな空気が醸成されていくことが何より重要」」
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2017年10月12日
まぁ色々とツイートしたりされているものをまとめてみたけど、大体こんな感じ。図書館が原因の文庫購入離れもわずかにはあるかもしれないけど、それを立証するものは無し。むしろ図書館の数や利用者数はずっと前から漸増しているのに、明らかに文庫本の販売が下落を示したのが2013年から2014年以降ってことは(ちなみに手元にある2016年分までのデータでは、この傾向は直近まで続いている)、むしろスマートフォンの普及浸透や個人営業タイプの本屋さんの閉店、さらには高齢化の影響(とりわけ団塊世代の定年退職)が大きいのではないかな?
それを、目に留まりやすいからといって図書館に石つぶてをなげるのは、どうかと思うのだけど......企業のトップが、ねえ。
「そういう人が文庫を買うとしたら新刊書店じゃなくブックオフなんかじゃね」というのも見かけました。まぁ順当かなぁと。
— nuts (@nutskix) 2017年10月12日
スゴい既視感ですね。「違法ダウンロードのせいでCDが売れないの。」「ネットで音楽データ購入」「レンタル店で借りる」「音楽ソフトを買わない」一番怖いのはそもそもソフトを買わない習慣だと思うのですが...
— チェリソー (@ch3nl33) 2017年10月12日
無料ウェブ漫画の話も出てきたけど、もとより図書館で文庫本の閲読を済ませてしまうロイヤリティの層が、果たして元々購入してまで文庫本を読みたいそうであったのか否か。また、文庫本の売れ行きが減っている云々に、電子書籍のデータは含まれているのか。その辺りも合わせ色々と考えてもらう必要はありそうだ。
それが出来なきゃ、出版社のトップとしては恥ずかしい限りだとは思うのだけどね。お得意の「文春砲」で追及してみてはどうかしら。
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