「くいもんみんな小さくなってませんか日本」という話

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話のネタ的に昔と比べて今の食品って、販売単位での分量が小さくなったよねというのならともかく、そこから日本ディスリとか自己嫌悪しろと誘導させたり、さらには社会叩きにつなげるのはどうよ、ということで、「くいもんみんな小さくなってませんか日本」なるツイッター上のハッシュタグへのツッコミ。

ステルス値上げという言葉にある通り、値段は上げるな、上げたら悪だ的な圧力に抵抗できない企業側の対抗策としてなされたのが、販売単位での分量の減少化。見方を変えれば、インフレを極端に嫌う、企業は儲けちゃいけないという排金主義的なお話。まさにデフレ脳。

先の出版業界の話にもつながるけど、作り手にしっかりと利益を持たせて先につながるリソースを提供しなきゃ、その作り手は逃げてしまうし、それは結局自身の首を絞める事にもなる。


あと、販売単位での分量が小さくなっている理由としては、「世帯構成人数の減少」「高齢化による購入単位での消費量の減退」も要素として。ポテチにしても、「袋開けても食べ切れない」という需要に応えた感じ。お菓子も最近小袋入りとか小分けタイプが増えてるよね。


量だけでなく味もそう。そして、値段を上げたら買わないじゃないか云々ってのは、適正価格についていけない人が脱落するだけの話。社会福祉事業で利益は別のところから持ってくるってわけじゃないのだから。まさに「金払わない人は客じゃない」なのだよね。

「将来お客になるかも」というのは、例えば現在は子供で自分で働いて稼げないからという場合に対して語るお話ではあるのだな。......ああ、この辺り、ちょいと方向性というか、「社会的意義」の要素が強くなるけど、医療・介護関係者は薄給で働けって堂々と主張しているのとあまり変わらない気がする。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月20日 08:04に書いた記事です。

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