機械が翻訳仕事を奪うか否か

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実のところこの類の話は自動レジの例えを中心に何度かしてきたし、本家サイトでも【人の仕事の多くが新技術に取って代わられる、米国におけるその実現度合いへの思い】をはじめ複数の解説記事を挙げていく予定の、米国の民間調査会社Pew Research Centerが「Automation in Everyday Life」という調査報告書でも語られている通り、日本を問わずに話題に上っている話ではある。

機械は人の仕事を楽にするために、取って代わるために開発され普及していく。それによの確かに人は便利になるかもしれないけど、従事していた人の仕事を奪う事にもなる。機械翻訳も精度が急上昇していて、この数年の間に随分と役立つ存在になったけど、ならば翻訳家の仕事は無くなってしまうのでは? という懸念が生じても仕方が無い。

ただ指摘の通り、正直なところ、機械翻訳で十分というレベルの仕事しかしていない人の仕事は奪う。そのレベルの仕事で問題ないという発注者は、機械翻訳に丸投げしてしまうだろう。けど、それ以上の翻訳を求める人は、やっぱりこれまで同様に人に任せ続けることになる。結局のところ、機械が、新技術が奪う仕事ってのは、往々にして代替が容易なレベルのものでしかないのだよね。

自動レジの話でも触れているけど、機械化が進むに連れて人の仕事は二極化する。機械に任せることすらコスパが悪くて人に投げざるを得ないものと、機械では不可能な専門的なもの。もちろん対価も二極化するため、格差といわれるものも大きなものとなる。

技術の進歩、機械の普及浸透は、仕事に留まらず人間を二極化するという指摘は、実のところ「Automation in Everyday Life」でも成されている。新技術を、機械を使う者と使われる者。その区分が人の仕切り分けになるような気がする。......すでにスマホやネット関連で、それに近い現象が生じているので、ネタ話で済むとは思えないんだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月22日 07:54に書いた記事です。

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