今年の冬も節電要請は無し。ただし北海道は厳戒体制

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1.2017年度冬季の電力需給については、10年に1回程度の厳寒を想定の下、エリア間の市場取引等も考慮して検証した結果、全国で電力の安定供給に最低限必要とされる3%以上の予備率を確保できる見通しである。


2.検証の結果を踏まえ、今夏に引き続き節電要請は行わない。ただし、電源脱落等の想定外の事態に備え、事業者に発電設備等の保守・保全の強化を求めるといった対応を行う。


去年辺りからあまり話題にも上らなくなり、検証結果が随分と複雑になったことも併せて本家サイトでも取り上げられなくなった、電力需要が増える夏冬の電力需給に関わる対応のお話。今年の冬の分がようやく正式発表された。結論としては、今年の冬も電力に関する節電要請などは無し。

ただ、資料を見る限り、相変わらず色々と無理をしているところもあるし、イレギュラーな事態が発生した時のリスクが高いことに変わりはない。また冬における北海道の問題...冬は北海道で電力需要が大きくなるのだけど、発電箇所が少なくて、1か所がコケると大きく電力供給が減る、しかも連系線が細いので他の電力管轄との電力融通が限られてしまうので対応が難しい...の根本的な解決には至っていないため、リスク体現化に備えた厳戒体制は継続中。この辺りも震災前の電力供給状態に戻れば、ある程度は回復するのだけど。

またぞろ「電力は余っている」とかいったドヤ顔の発言が出てくるのだろうなあ、と思うと頭が痛いのだけど、まぁこの資料を突き出して「これを読め」と対応するしかないんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月25日 06:53に書いた記事です。

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