たばこ税引き上げを検討との話

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財務省が2018年度税制改正で、たばこ税の増税を検討していることが分かった。19年10月の消費増税時に導入する軽減税率で、目減りする1兆円規模の税収の一部を穴埋めする狙いがある。ただ、愛煙家やたばこ農家の反発も予想され、調整は難航しそうだ。

そろそろ出て来るかなあという気はしていたけど、やっぱり出てきたたばこ税の引き上げ問題。少なくとも手持ちのデータの限りでは引き上げをしないとパターンが崩れる時期に来ていたから、予定調和レベルのお話ではある。


元々「健康志向の高まり」「高齢化」「禁煙的な社会の動き」を受けて、喫煙者の減少や喫煙者の喫煙本数の減少が進んでいるため、販売本数が減り、結果としてたばこの税収も減少傾向にある。で、一定額まで落ちるとヤバイぞという意識が働いて、たばこ税の引き上げが行われる。

税率を引き上げた直後はちょっとたばこ税は増収するけど、すぐにたばこの販売本数の減少の影響で減収にシフトする。しかも税率が上がる=たばこの単価が上がれば上がるほど、税収が落ちるスピードも速まっている気がする。

もっとも、極端な価格にならない限り、一定数の喫煙者はいるのだし、販売本数も確保できる、はず。大体たばこ税による税収が2兆円ぐらいの推移で維持できるように、今後も何度となく税率引き上げは行われるのだろうな。

......ということで「たばこ税の引き上げで税収アップして○×の財源に」ってのは単なる大義名分。減った分の穴埋めにしかならないし、それも数年で元の木阿弥にしかならない。そしてたばこにだけ負荷をかける構図もそろそろ限界だから、じきに他のジャンルにも似たような話が出てくる可能性は否定できない。まぁ、個人的には例えば新聞とかテレビ放送電波使用料に対してもやっていいのでは、と思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月25日 07:14に書いた記事です。

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