作画担当がKDPの拙著「広告まんが道の歩き方」を漫画化してくれたPart18。これも実話。25年くらい前のことで、場数を踏んだ今ではこういうタイプにも毅然と対処できるけど、若い頃は何度も泣かされてた。高い授業料だったなぁ(苦笑)https://t.co/iWHhR4S14k pic.twitter.com/48NF6iXh7l
— うるの拓也@電子書籍はじめました (@takuya_uruno) 2017年10月19日
自分も「買った資料は全部渡せ」「今後は他社と取引するな」「過去の作品も渡せ(支払いなし)」「解除した場合も人格権含む権利は返さない」とかの契約書渡されて「こんなのサインしたら死にます」と言ったら「悪いようにしませんから」と言われたことある。
— osamu hayakawa (@hayakawaz) 2017年10月26日
契約書は無視してギャラはもらったけどね https://t.co/sjlRnU8DqK
「今回は値引き、次回よい仕事を回すから」といったところは大抵その言葉を履行しない。似たような話は色々と言及してきたけど、どこにでも存在するのだよなあ、と。特に最初約束した条件を後になって色々と理由をつけて悪化させるような場合、そうする体質を持っているか、そのようなヤバい状況に陥っているので、取るもの取って今後は距離を置いた方がよい。そういう体質の人、集団は、どのような業界にも必ず存在する。
この類の話をすると「それは駆け引きってものだから」「取引の上では必要な手口だよ」と肯定する意見をぶつけてくる人もいる。「そういうもんだから」という訳の分からない説明をする人も居る。けれど、それって結局、ウソや虚言を駆け引きとかに言い換えただけのお話でしかない。「平気でうそをつく人たち」を思い出す。
1枚目の「嘘だあ...」にシンクロして声が出るくらいめちゃくちゃな内容だった。すごいなあ。 https://t.co/Ma9ugCrjsO
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
担当者が「形式的なものですからサインだけでも...」と言ってもサインしてはダメですよね...。担当者がいくらいい人でもサインしてはダメです。契約書は保険に似ていて、トラブルがなければほとんど表に出てこない。時が過ぎ、その担当者がいなくなり、会社とモメたときに効いてくるのが契約書。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
そういえば「契約書にはこうあるけれど、第X条第Y項は行使しないものとする」的な覚書をわざわざ作ってもらった経験があります。つまり担当者の考えを文書化して元の契約書に「パッチ」を当てたわけですね。https://t.co/BWsy0k8bdl
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
別の話ですが、契約大事という話でいつも思い出すのが「およげ!たいやきくん」という大ヒット曲の話。気軽な気持ちで「買取」契約にしたために、超大ヒットしても、その分に見合ったお金は入らなかった(しかしそれは契約通り)という話。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
若いクリエイタは特に「契約」を大事なものと肝に命じた方がいいですよという話。トラブルが起きる「前」、大ヒットの「前」に契約は結ばれているわけですから。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
契約書を話題にしたときの相手の反応でいろんなことがわかります。ちゃんとした会社は「契約はちゃんとすべき」だと考えています(あたりまえ)。契約書はちゃんと読んで欲しいと言い、気になることがあったらなんでも聞いてくださいという。そうでない会社、
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
いい加減な会社は、契約書について語りたがらず、こちらが読んだり質問するのを嫌がり、早くサインさせようとする。この部分はこうして欲しいと言っても、取り合おうともしない(本来はそここそ「交渉」になる)。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
旧態依然にみえる会社の場合でも、少しずつ変化していく会社と、「これまでこうだったから、これからもこう」という会社のふた通りがある。もちろん前者の方が好ましい。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
もちろんクリエイタ側はできるだけゴネろと言ってるわけではない。契約は大事。契約書は大事。担当者と契約や契約書のことを率直に話せないとしたらおかしい。ちゃんとした会社は、ちゃんとしている。変な「慣習」が残っていることもあるけれど、残り続けているばかりではないということ。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
複数の会社の人と話をしてみるのはいい。契約の扱いが驚くほど違うから。契約は自分の大事な「作品」を守ってくれるもの。読者に安定して提供するための支えである。契約のことも、きちんとしてくれる会社とお付き合いすべきである。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年10月26日
事情は多種多様だけど、例えば別の場所の契約テンプレをそのまま流用して該当事案ではおかしな形になってしまっていたりとか、法務担当やらコンサルが欲張って少しでも益になるような仕組みを盛り込んでいたりとか(その契約が締結されて会社に有利な結果が出れば自分の手柄になる)、直轄の担当の意図が反映されていたりとか、元々反論や修正を前提として吹っ掛けていたりとか...。
いずれにしても、創作業のように対象者が一人だったりする場合、今件のようななめられた話は結構多い。その人が法的な話とか契約に詳しいとは限らないし、むしろ創作系の場合は世の中のあれこれに疎いという可能性の方が多々あるからね。特に指摘されている「文書ではこうあるけど、行使するつもりはないから」という言い回しは、結構使われたりする。だったら最初から書くな、その文面をこの場で線で消して訂正印を押せ、と。
誠実な会社・企業の場合、まずはNDA(守秘義務契約)を結んだうえで、契約書のドラフト(草案)を送ってくる。このドラフトには今回挙げられているような結構無茶ぶりな内容が混じっている事もあるけど、それを先行して見せて、問題がある部分はどしどし指摘してください、その部分を考慮して決定稿を作りますから、という形。何度かやり取りをして、決定稿ができたら、それを契約書文面として契約するという手順となる。
まぁ、そんな大げさなと思う人もいるかもしれないけど、文面にまとめられた契約書はとても大切。世間知らずだからってことで不利な内容で結ばされても、後で勘弁してもらえるわけじゃない。指摘されているような対応をしたり、自分で一生懸命勉強するか、その方面に詳しい人に同席してもらうのが、無難ではないかな。
面倒くさいかもしれないけど、それが世の中ってものだからね。ぼーっとしてると餌食になってしまうのだ。
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