「内定辞退、最多の6割超」という話

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就職活動で企業の内定を得た平成30年春卒業予定の大学生のうち、内定を辞退した割合を示す「内定辞退率」が10月時点で64・6%となったことが13日、就職情報サイトを運営するリクルートキャリアの調査で分かった。同社が集計したこの6年間で最も高い。人手不足を背景に学生は売り手市場で就職先の選択肢が拡大する一方、企業は特に中小の新卒確保が一段と厳しくなっている。

あくまで過去6年間におけるデータなので、それ以前はどうだったのかという比較はできないのだけど、内定を得た人のうち内定辞退を経験した人の割合は64.6%。これは10月1日時点の値としては最高値だとのこと。何社を内定辞退したかは記事では書かれていないけれど......。


ということでマスターデータを探してようやく確認。確かに毎年内定辞退率は増加中。で、これって内定社数も増えているのと共に、この時期ではほぼ1社に絞り込んでいるので、それまでに本命以外は辞退しなきゃならないから、内定辞退経験率がアップするのも当然の話なんだよね。要は内定を得やすくなったので、その分本命に絞り込んだ後の対抗馬的な社の内定を辞退するのは当然の話。複数社に同時に入社なんてのはできないからね。

この辺りは企業側は求職者側の立場になって考える必要があるのではないかなあ、と思うのだな。特に人手が集まらないと頭を抱えている方面には。自分が職を求める立場なら、新人として自社に入りたいと思うか否か、その条件で。他に選択肢はあるのかないのか。


で、よく考えてみると、指摘の通りで。景況感が変化して立場が変わっただけのお話だし(ほんの少し前までは「お祈り申し上げます」「サクラ散る」的な話を複数社からもらって頭を抱えるって話が日常茶飯事だった)、人手不足ならば募集年齢を引き上げればよいまでの話。

加え。中小企業ならすべてが人手が足りない、人が集まらないってわけじゃないんだよね。結局は何らかの問題があるから。その辺りをしっかりと考えているのかな、と。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月14日 07:34に書いた記事です。

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